井出一太郎の発言 (予算委員会)

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○国務大臣(井出一太郎君) あらましは、ただいま総理から申し上げた通りでございますが、少しく敷衍をして申し上げまするならば、日ソ漁業委員会は二月の十五日から始まりまして、今日まで本委員会をすでに十二、三回開いております。その間、小委員会も七、八回に相なるかと思っております。当初わが方といたしましては、従来の統計的資料に基きまして、戦前約四十年間にわたって日本の漁獲高、これがはっきり把握されておりまするので、日本の沖取漁業というものが資源に悪影響を及ぼしておらない、こういう観点に立ちまして、本年が豊漁年ということから十六万五千トンという数字を提示いたしたのでございます。しかしながら先方は今総理が申し述べられましたように八万、十万という線を固執して、しかも本年は不漁年であるということをしきりに力説をいたしたのでございます。その間いろいろとやりとりはございましたが、最終的にはやはり本年は豊漁に近い年であろうという程度まで向うも認識を改めてきたわけでございます。しかし十万トンの線を一歩も上回ろうとしないままに一カ月を経過いたしました。その間わが方からも一つの調整的な考え方として、十四万五千トンという数字を示したことがあったのでありまするが、しかしながら先方はこれに反応を示してこないという状況で対立のまま約一カ月の日子が流れたわけであります。そこでこれはもう少し別な角度からという考えのもとに、総理とテボシャン大使との会談が行われ、これがたしか三月十五日であったかと思いまするが、それにこたえて、大所高所から日ソ国交回復第一年の初の問題であるこの漁業交渉を進捗せしめるという意味でございましょう。ソ連側から十二万トンという漁獲量を中心とする提案がなされたわけでございます。これに関してただいま鋭意折衝をいたしておるわけでございますが、一つはオホーツク海の制限、規制をさらに強化したいという問題、あるいは本年を暫定的な取りきめとするのであるが、しかし豊漁の年である、こういう認識の上に十二万トンというものが提示されている、こういうことでございます。今それらの問題を中心にして、実は私もきょう昼をクータレフ代表と会ったために、当予算委員会へおくれて参ったような次第でございます。目下そういう段階にあるわけでございます。

発言情報

speech_id: 102615261X01719570326_006

発言者: 井出一太郎

speaker_id: 29075

日付: 1957-03-26

院: 参議院

会議名: 予算委員会