岸信介の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(岸信介君) 外交の基本方針につきましては、われわれ保守党として政権を長期にわたって担当いたしておりましたが、その間、内閣も幾たびか、かわって参っておりますけれども、私はこの基本の方針というものは一貫して今日まできておると考えております。すなわち日本はあくまでも民主主義の国家として世界の平和を増進するという見地に立ちまして、そのつど、あらゆる問題を解決をいたして参っておるのであります。占領下の状態にある時代に、早く国の独立を作り上げるために平和条約の締結をし、またこの世界平和を増進する意味から申しまして、最も長い、いろんな関係の深いソ連との間に国交を正常化し、さらに私は今日におきましては、言うまでもなくわれわれが国連に加盟しまして、そうして世界の、国際の一員として、完全な一員として国際社会に仲間入りをいたしまして、この世界の各国が国際連合を中心として世界平和を増進し、推進するという体制のもとにあることは、御承知の通りであります。私はあくまでもこの国連中心主義の立場に立って、そうして世界の平和の増進に寄与したいというのが、日本の外交の、われわれの保守党として考えておる基調であると思います。私はこの意味において、今後諸問題を処理いたす上におきまして、わが党の外交の基本方針を国連中心に置いて、そうして民主主義の立場、従って自由を愛好するところの国々との提携を一そう固めると同時に、世界の対立の緊張緩和に向って全力をあげて努力すべきものである、かように考えております。