岸信介の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(岸信介君) 今回のいわゆる春季闘争につきまして、三公社五現業に対する政府の方針といたしましては、あくまでも事前において、これらの公企業体の本来の使命に反しないように、私ども極力これが平和裡に解決せられることを望んで参ったのでございますが、しかしこの賃金の問題に関して調停が行われ、さらに私どもは、その内容について明瞭を欠いておるという考えのもとに、仲裁裁定を求めまして、仲裁裁定が下ればこれに対して誠意を持ってこれを尊重するという、当然のことではございますけれども、私どもそういう態度をとり、同時に公企業体の労務者が、その本来の法律の精神や、本来の使命を逸脱しないように、私どもは極力注意を促して参ったのであります。しこうして、仲裁裁定が下りましたのに対しまして、私ども仲裁裁定の意味を十分に検討いたしまして、これをこの内容をそのまま実現するという考えのもとにこの追加予算を出して参ったわけであります。また公企業体におけるところの公労法その他の法規に違反している行動等に対しましては、将来こういう事業がきわめて国民生活にも重大な関係があり、公共性を持っておることでございますから、そういう点に関して、行き過ぎや、あるいは法規違反等については、十分に一つ反省を求めて、将来またかかる事態が生じないというふうにすることは、政府として当然であると思っております。しかし今吉田委員のお話のように、われわれが不当に低賃金をしいるとか、あるいは弾圧方針をもってこれらに臨むという考えは毛頭持っておらないのでございます。