櫻井奎夫の発言 (運輸委員会)
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○櫻井委員 私はこの新潟市の地盤沈下につきまして、政府、運輸大臣が来ておられるようでありますから、運輸大臣に三点について御質問申し上げたいと思います。
実は私は現地を再三にわたって調査いたしたわけでありますが、この地盤沈下は非常に予想以上に深刻でございまして、そこに図表が出ておりますが、突堤の一番先端は一メートル八〇くらいの沈下でございます。それも昨年の三月からことしの三月、この短かい一年間の期間において一メートル八〇の沈下をしておる。それからその手前の方の臨港埠頭がございますが、そこが一メートル六〇くらいの沈下であります。それからさらに市街地の方に参りますと〇・六メートルと、こういうふうに沈下をいたしております。これを別の表現でいたしますと、新潟市そのものが海に近い方から傾斜をして、日本海の方にすべり込みつつある、こういう状況で、まことに現地は今りつ然たる状況を呈しておるわけであります。しかも最も危険と思われる地点は、この地図で申し上げますと、埠頭が出ておるこの右手の方に青い色で染めてあります、そこが非常に危険であります。海のところから民家までわずか二十メートルくらいしかありません。しかもその間に一メートルくらいの砂丘があって、その手前の方、民家の方はどちらかといえば海面よりも低いような状態であって、そこに多数の倉庫、それから平和町という人家が五、六千尺ずっと新潟市の一部でありますが、そういうふうな状況で、かりに冬季間に高潮が参りますならば、その砂丘を越えて民家及び倉庫に海水が浸入してくることは火を見るよりも明らかであって、その平和町の住民の方々は毎日毎晩まくらを高うして寝られない、こういうのが実情であろうと思うのです。従って県及び市の当局では、先ほど御説明がありました通り、とりあえずこの冬季間ここに一千万円くらいの費用を投じて、砂による波浪をとめる方策をやる、こういうことでございますが、その計画を聞くと、まことにちゃちな作業でありまして、これをやっても、かりに大きな高潮が来た場合はとうていこれを防ぎ切れない、こういうことは私どもしろうとが見ても明瞭でございます。
従って私はとりあえずことしの冬をどうするか。運輸省及び建設省におかれてはおのおの三十三年度の予算においては、何がしかの予算を計上しておられるようでありますが、本年度の来年の三月末日までに対する何らかの財政的裏づけはないように聞いているのでありますが、この点は、もしもそのようなことでこの工事を県や市だけにまかしておくとするならば、私はこの冬季間に思わぬ事態が招来するというふうに考えざるを得ないのであります。これはもしもそういうことになると、明らかに人災といわざるを得ない。当然そういうことが警告されているにもかかわらず、国の方で何らかの施策をこれにしなかったということになると、これは大へんなことだと考えますので、海岸の管理をしておられるところの運輸省においては、今年度最も危険と思われる来年の三月末までの期間において、何らかの措置を考えておられるかどうかということをまず一点お聞かせ願いたいのであります。