小坂善太郎の発言 (予算委員会)
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○小坂委員 岸内閣成立最初の国会におきまして、私は自由民主党を代表して岸内閣総理大臣初め各大臣に対して若干の質疑を行い、その所信を伺いたいと思います。
岸総理にはみずから言われる若さと健康にものを言わせて、東南アジア諸国を訪れ、またアメリカに飛んでアイゼンハワー大統領とひざつき合せて会談し、その後もネール・インド首相の来訪を迎えて懇談するなど、国際社会にわが国を大きく浮び上らせる努力を続けておられることは、まずもって敬意を表する次第であります。五月二十四日のクリスチャン・サイエンス・モニターの紙上にも、日本の岸信介はついに遍歴の特級政治家になったということが書いてあるのであります。すなわち、アメリカのジョン・フォスター・ダレス、インドのジャワハルラル・ネール、ソ連のニキタ・フルシチョフなどの仲間入りをしたと論じておるのでありまして、首相はこう持ち上げられておるのであります。この国会は首相外遊後初めて開かれまする正式の国会であります。従って首相としてもこの国会を通じてその間の事情を明らかにせらるる要があると考えるのであります。
まず、東南アジア旅行に触れていきたいと思うのでありますが、岸首相のアジア旅行の目的は、クリスャン・サイエンス・モニター紙によれば、日本がおそろしい帝国主義国でもなく、また米国の衛星国でもないことをアジアの隣邦諸国に示すことにあると書いてあるのであります。岸首相の訪問に際して各国首相に強調された点は、一、日本がアジアの一国としてアジア諸国との友好増進を重視していること、一、アジアに平和をもたらすためには各国の経済を発展させ、繁栄と進歩を通じてこれを実行すべきであること、一、このためには技術と資金面の協力が最も必要であることから、アジア開発基金の設置を考えていること、一、核実験の禁止については、一昨年のバンドン会議の趣旨に従ってすみやかなる実験禁止を考えていること、この四つの点であったというふうに聞いておるのであります。この際アジア諸国との友好関係の共調についてどういうふうに考えておられるか、また会談の成果について伺いたいと思うのであります。