小坂善太郎の発言 (予算委員会)
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○小坂委員 最近の大きな時の問題といたしまして、ソ連における第二号の人工衛星の打ち上げと、ジューコフ・ソ連元帥の解任の問題があるのであります。今後の運転の実際を見てみなければ、にわかに結論を出すことはできませんけれども、この第二の人工衛星というものは非常なことでありまして、犬が乗っておる、そしてなおロケットがさらに発射される場合があるようでありまして、その犬がそれに乗ってまた地上に帰ってくる。すなわちこのコントロールすることができるようになった人工衛星が打ち出されたということは、これは非常な大へんな革命でありまして、これを兵器的な観点から見ますならば、ICBMが完全ならば正確に目標に到達する、こういうことになる可能性を持っておると聞いておるのであります。でありますから、そういう観点に立ちますと、ソ連において精鋭の赤軍三百万人を持つということは、むしろ意味がなくなってくる。その三百万の精鋭の赤軍がいつ、ほこをさかしまにしてくるかわからないという状態でこれを温存するよりも、そこに勢力を持った者は解任してしまい、満場一致で、ジューコフはいろいろ功労があっただろうけれども、解任する、そういう挙にも出てくるのじゃないか。私はこのジューコフの解任というものと人工衛星の成功というもの、これをやはり関連して見たいと思うのであります。そういうようになって参りますと、地上軍の重要性というものは著しく変貌してくる。いわゆる兵器のあり方、戦争に対する作戦用兵の考え方というものが基本的に変ってくると思うのであります。わが国においても、この防衛に関しては国力に応じて防衛力を漸増するという方針をとっておるのでありますが、この新しい科学の画期的な発明に関して何らかの新構想をやはり持つ必要があるのじゃないかというように思うのであります。もう資本主義とか共産主義とかいうことを越えて、自然科学というものは非常に発達をしておる。フルシチョフがニューヨーク・タイムスのレストンという記者に語ったという言葉を紹介しておる記事がきょうの新聞などにも出ておりますが、究極兵器ができて、今度の世界戦争は人類が破滅するかもしれないが、共産主義が最後に残るというようなことを言っておるそうであります。これはまたずいぶんおかしな話で、そういうことをしてまでも、共産主義を残すというような、そうした人間関係の存在というものは、今日の人間性からすれば、まことに首肯することのできない議論だと思うのであります。しかし、ここに日米共同声明の第九項におきまして、将来実行性のある軍縮について国際協定締結の必要性を強調しておりますから、やはりこうした非常な科学の進歩で、防衛力というものについて考える時期がきている。このときに政府としてもできるだけ早期に各種の情報を集めまして、核実験のみならず、ICBMというものを含めた大きな軍縮に関するところの考え方をきめる必要がありはしないかというふうに思うのであります。この人工衛星第二号の出現、こういう問題と関連いたしまして、今私の申し上げましたようなことについて総理大臣のお考えを承わりたいと思います。