岸信介の発言 (予算委員会)
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○岸国務大臣 人工衛星の実験の問題やICBMの問題等、最近における科学の発達というものは非常に目ざましいものがある。これが将来の世界の防衛、あるいは政治、経済、文化のあらゆる面に非常な革命的な一つの影響を及ぼすだろうという見方につきましては、私、最近のすばらしい、将来どういうふうに科学が発達するかということをほとんど予測のできないような、また非常なスピードでもってそういう科学が進歩しておるということが、人間の社会に非常に大きな影響を持つことは当然であります。ただ現実の問題として、私はこういうものができ上ったから、すぐ日本の防衛、自衛体制というものを、根本的に今までのものを捨てて新たなものを考えるというふうなことは、現実の問題としてなかなかそうはいかない。やはりまだそういうものがありながら、ソ連も御承知の通り、今おあげになりましたような普通兵器によるところの軍隊というものを、やはり非常に巨大なものを持っておる。世界各国またそういう状態であります。従いましてわれわれはやはり日本の国情及び国力に応じて防衛力を増強するという根本を、私は今すぐ変えるという事態ではないと思います。しかしながら科学のこれらの発達に対して常に十分な研究と、またその科学の研究の開発というようなことに対してわれわれが大いに努力をしていく、研究を進めていくという必要は、もちろん大いにある、かように考えておるわけであります。