岸信介の発言 (予算委員会)

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○岸国務大臣 わが自由民主党は、御承知のように現在国民の大多数の支持のもとに、衆議院及び参議院における過半数を占めて政治を行なっております。その上に、われわれは政局を担当しております。私どもはこの立場を考えてみると、ほんとうに民主政治としての国民の信頼を得るかいないかということは、わが党のあり方というものに、私は非常に重大な関係を持っておるということを思って、非常な責任を、その総裁として感じておるわけであります。しかしてこの国民の信頼をいかにしてわれわれがつなぎとめるかという意味におきましては、第一は言うまでもなく政治の清潔さということに対する信頼であります。私は特にこの点は、われわれ政局を担当しておる、そうして圧倒的多数という大きな勢力を持っておるということである場合におきましては、私は清潔さをわれわれが持つということについて特に重大に考えなければならぬということは、それを妨げる誘惑がわれわれに対して一番大きいということを思うときに、私はわれわれ自身がまず自戒自粛して、その点を明確ならしめるということが根本であると思うのであります。私どもが党の党紀委員会を中心として党紀に関するこの点においての具体的の問題を決定し、天下に公表しておりますことも、その趣旨の表われでございます。私はさらにこの立場を今後といえども貫いて、そうして国民に十分な信頼感を持ってもらうようにしなければならぬと思っております。その点に関連して、あっせん収賄罪の点であります。これは法制的に見まして法学者の間におきましても非常に議論がある。法制技術的に困難な問題を含んでおることは、私もよく承知しております。しかしながら、現在のような党風の刷新を心がけ、またわが党みずからが自戒、自粛して天下に信頼を得るためには、私は法制的の困難を克復して、必ず次の国会にこれを提案して成立せしめるという意図のもとに、あらゆる研究を進めております。

発言情報

speech_id: 102705261X00219571105_017

発言者: 岸信介

speaker_id: 6788

日付: 1957-11-05

院: 衆議院

会議名: 予算委員会