稲田清助の発言 (文教委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○稲田説明員 ただいまの点でございますが、今日宗谷及び観測隊が非常な困難に直面している点につきまして、われわれといたしましても日夜非常に苦心いたしております。その苦心のうちに、ただいまお言葉のありましたように、本部のいろいろな仕事なりあるいは現地における活動においていろいろ反省し、今後に備えなければならぬ点がありはしないかということは、日夜考慮いたしておるわけでございます。今日この苦難に直面いたしました非常に大きな原因は、先ほど島居海上保安庁長官から申し述べられましたように、現地における気象の異常な状況が非常な原因であろうと思うのであります。わが国のみならず、各国の砕氷船があるいは傷つきあるいはとじ込められておるというような状態に、宗谷も同じく苦心いたしておるわけでございますが、とにかくわれわれといたしましては、何としてもこの段階におきまして、現地とわれわれの間における意思の疎通ということが一番大切なことだと考えております。それから同時に観測隊員と船側、船長その他との間の緊密な連絡、それから同時にバートン・アイランド号が救助に加わりました以上は、同艦の関係における緊密な連絡、こうした人の協力一致、その間寸分もすきのないということに一番考慮を払うべきものと考えまして、その点については海上保安庁からは船長に毎日何回となく連絡いたしまして、現地の意向を重要な参考資料としてこちらの方針を決定する、文部省におきましても隊長と常に連絡いたしまして、その意向を徴しつつ、文部省と海上保安庁とは、また島居長倉と私とは、毎日会うなりあるいは電話なりしばしば連絡いたしまして、ことに多少方針めいたことがあります場合には、本部構成員のうち主要な人々の緊急連絡会議を開いてやってきたわけでございます。この点について私どもとしては努めて参ったつもりでございますが、さらに今後とも努力いたしたいと思っております。今現地においては非常に迫られた日時の間に非常に困難にしてしかもまたぜひとも遂行しなければならない越冬隊員収容の問題、それからさらにでき得るならば、今度参りました目的であります観測隊を少数なりとも残さなければならないということを、このむずかしい条件下に、この短かい時期にいたすことでありますから、それらについて十分一つこちらで指示あるいは注意を与うべき問題があれば与えますとともに、また十分現地の意向を尊重しながら事を決定いたしたいと考えておるわけでございます。