稲田清助の発言 (文教委員会)

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○稲田説明員 何と申しましても、先ほど島居さんからお話しのように、先日以来の磁気あらしで通信途絶ということは、今申し上げた現地との連絡が不可能であるので、非常に焦慮にたえないのでございます。しかしその前において現地といろいろ連絡いたしましたことは、ここ二、三日中は現地においては相当気象条件が好条件であると推察する資料がございますので、その間において飛行機を飛ばして、越冬隊員の収容は可能であると判断しておるのでございます。と申しますのは、今越冬基地と宗谷との距離は百キロ余りでございますが、昭和号、ビーバー飛行機におきましては、宗谷の付近においてそり滑走に適当な地点もございますし、また越冬地点の付近においてはそりをもって着陸し得る地点があることを調べておりますので、飛行機をもっていたしますれば大体三往復くらいで人の収容は可能であると考えられますから、この間天候のいい時間をとらえれば、もちろん隊員の収容ということは安全に行い得ることと考えております。しかしながらこの磁気あらし前までの状況におきましては、まだ飛行機が飛び立つというような条件に恵まれてなかったようであります。おそらくその後においてそういう機会をつかみ得たとも思いますし、まだこれから二、三日の間につかみ得るということは、いろいろ気象関係の資料から見て私ども考えておる次第でございます。
 次に越冬隊員を残すという問題につきましては、先般本部の緊急連絡会議におきましても、現地からの意見あるいは計画を聞きまして、いろいろ協議いたしました。現地としては雪上車七台を持っておりますので、それを使用いたしまして、少数に圧縮いたしました越冬隊員と必要な食糧等の物資を、氷上輸送して基地に送り込もうという計画を持っているようであります。もちろん現地におきましても、ヘリコプターを飛ばしたりいろいろなことをして調査を慎重にいたしておることとは思いますけれども、本部としては安全を第一と考える本観測事業の趣旨からいたしまして、どこまでもいろいろな調査の上、安全に氷上輸送をし得るという自信に到達したときに限ってこのことを行なってもらいたいということを現地に指示いたしております。そういうことで、どこまでも無理なく越冬隊員を収容し、またできるならば本観測隊を現地に残すということを遂行してもらうように念願いたしておるわけでございます。磁気あらしが終りますれば、これらのことについてさらに詳細に連絡いたしたいと思っております。

発言情報

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発言者: 稲田清助

speaker_id: 14134

日付: 1958-02-12

院: 衆議院

会議名: 文教委員会