緒方信一の発言 (文教委員会)

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○緒方政府委員 南極観測の経過につきましては、すでに新聞報道によりまして御承知のことでございますが、アメリカのバートン・アイランド号の援助によりまして、一たん昭和基地近くに進入いたしておりました宗谷におきましては第一次越冬隊の十一名の収容を終りましたあと、さらに本観測の越冬隊の残留につきまして懸命の努力をいたしたのでございますけれども、天候あるいは氷の状況等がきわめてむずかしい状況でございまして、その地点にとどまることはバートン・アイランド号の能力をもってしても危険な状態が追って参りましたので、一たん外洋にさらに出て参ったのでございます。そうしてそれから東方に昭和基地に越冬隊を送る適地を求めておったわけでございますけれども、この行動も非常に困難をきわめまして、なお気象の状況が非常に悪くなりましたために、一時その場所を遠く離れて退避いたしておったわけでございます。その後気象の好転を見ましてさらに再び昭和基地近くに近寄って、最後には五十一海里まで近寄ったのでございます、そしてそこから昭和基地に対しまする最後の空輸の努力をいたしたのでございますが、しかし結局におきまして天候の状況あるいは海上の状況等が幸いいたしませず、去る二十四日の十二時をもちましてその海域を離脱せざるを得ない状況に相なりました。かような経過によりまして、結局本観測の越冬隊を揚陸しますことは困難になりまして、断念せざるを得なくなった次第でございます。そこで宗谷はバートン・アイランド号と別れまして、ただいまケープタウンに向けて帰航の途中でございます。かような状況でございますので御報告申し上げます。

発言情報

speech_id: 102805077X00419580227_002

発言者: 緒方信一

speaker_id: 26518

日付: 1958-02-27

院: 衆議院

会議名: 文教委員会