野原覺の発言 (文教委員会)

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○野原委員 今回の南極観測の第二次越冬の件につきまして、最終的な経過の報告が緒方局長からなされたわけでございますが、私はこれらの点を総合して若干お尋ねしたいと思うのであります。
 二月二十五日の朝刊を拝見いたしまして、私どもはいよいよだめかと実はまことに残念な気持に打たれたのでございますが、特に私の胸を打ちましたのは永田隊長が南極統合本部長あてに打電しております親電でございます。「故国において私ども観測隊を応援し続けて下さった国民各位に対しても何とも申しわけのしようがありません。隊員一同は来たるべき年の再起を心に誓って今群氷域を去らんとしております。このような結果に至りましたことを隊長として深くおわび申し上げます。」私はこの短い文章の中に隊長永田さんの心中まことに察するにあまりあるものがあると、実は心から感激と敬意と感謝を表するにやぶさかでないのであります。しかしながら、いずれにいたしましても国民全体の期待を置かれておりました南極本観測はついにだめになったわけでございまするが、この南極本観測の責任者として南極統合推進本部があり、日本学術会議があるわけでございまするが、特に私は本日は本観測のいろいろな面におけるこの責任担当者としての学術会議会長茅先生に若干お尋ねをしたいところがあるわけであります。
 このように本観測がついにだめになったということを、学術会議会長としてはどのような反省を今日持たれていらっしゃるかということであります。もっと詳しく言えば、私どもは先般文教委員会においても実はいろいろお尋ねをしたのでございまするが、たとえば本観測の計画について遺漏の点がなかったかどうか、準備について不足の点がなかったかどうか、予算はどういうことであったか、学術会議が要求された予算はそのまま政府はこれを承認しておったかどうか。問題は宗谷ということになろうかと思いまするが、宗谷の装備については、実は予備観測があったときから問題があったのであります。予備観測の際もオビ号に救援をされておる。帰って参りまして、本観測というものは、きびしい南極の自然条件を切り抜けるためには、今日の宗谷ではこれはだめじゃないかということも、実は島居海上保安庁長官に、申しにくいことではありましたが、これはあらゆる角度からこの点を私どもは要請しておったのであります。幾らかの装備改良がなされておったようでございまするが、そういった宗谷の装備についてはどういう反省を持たれておるか、計画、準備、予算、装備等、とにかく学術会議として、あるいは南極統合本部として、いろいろな自己批判、反省が今日なされておるだろうと思う。この点をまず承わりたいのであります。

発言情報

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発言者: 野原覺

speaker_id: 16407

日付: 1958-02-27

院: 衆議院

会議名: 文教委員会