茅誠司の発言 (文教委員会)

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○茅説明員 この点につきましては南極地球の観測の国際会議が二月の初旬にへーグで開かれまして、日本からも永田隊長の代理といたしまして力武氏が出席いたしました。その結果これはインターナショナル・カウンシル・オブ・サイエンティフィック・ユニオンという国際学術会議がありまして、それの催しでございますが、それが各国政府にあと五カ年観測を続けてやることを勧告するということになったのであります。この場合日本としてはどういう態度をとったらよいかということを、実は力武助教授が出席しますときに審議したのでありますが、これはなかなか複雑な問題がございますので、日本としては意思発表をしない、ただ様子をよく見てくるということで出席したのであります。なぜこれを延ばすかと申しますと、日本の場合をもってしてもおわかりになりますように、設営のために非常な金をかけてまだ観測のデータがあまり得られていない、これから観測を続ければ設営の方はもうほとんど金が要らないのに、観測の結果はどんどん上ってくる、地球現象は十一年をもって周期といたしますので、ほんとうの専門家に言わせますと、あと十一年やりたいというのでありますが、この国際学術連合は五年を勧告しているのであります。この問題を私どもとしてはどういうふうに考えておるかと申しますと、もちろん学者の集まりはほかのことを何も考えなければやりたいのだ、これは予算のことも宗谷のことも、そういうことを何も考えない、ただ学者という立場からだけ申しますと、ぜひやりたい、これは当然のことでありまして、それはすでに学術会議で特別委員会を開いてその結論は得ております。しかし何分にも考えてみますと、予算の問題も大へんでございますが、さらに宗谷をもって再び行くということになりますと、先ほどからのお話にもありましたような事柄が出て参ります。容谷以外の船をもってすることができるかと申しますと、これもまたちょっと、時期的な問題として考えられないというような点がございますので、そういう点につきましては、隊長が帰って参りましてからよく相談した上、どのようにするかということを考えたいということになっております。

発言情報

speech_id: 102805077X00419580227_023

発言者: 茅誠司

speaker_id: 18614

日付: 1958-02-27

院: 衆議院

会議名: 文教委員会