岸信介の発言 (予算委員会)
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○岸国務大臣 これは、あらためて申し上げるまでもなく、食管制度を設けておるというのは、一方においては生産者に生産意欲を高揚してたくさんの食糧を生産するようにする、また一面においては国民全体の食生活を安定せしめるという二つの大きな目的があろうと思うのです。従いまして、この目標に向って適正な運営をされるということが食管の制度の根本でなければならぬ。このことを具体的に示すものは、やはり生産者米価をどういうふうに定めるか、その定め方によって生産者の生産意欲に関係する。消費者米価をどう定めるかということは国民の食生活安定の上に必要である。しかも、この制度自体が健全に運営される、そうしてその健全化をはかるということが根本に維持されないと、これが非常に放漫な運用をされるとか、あるいは非常に不健全な状態であるということになって食管制度そのものの基本がぐらついてきますと、今言ったところの目的を達することができないことになるわけであります。そういう意味において、この両米価を定めるということにつきましては、食管制度の本旨から見て十分に慎重に検討しなければならぬし、各方面の意見は十分取り入れてやらなければならないということで、消費者米価なり米価審議会というものは設けられておると思うのです。従いまして、政府としては、十分そこで慎重に審議せられ、各般の事情を考慮して決定せられたことに対しては、これを尊重していくということは当然であろう、こう思っております。