川俣清音の発言 (予算委員会)

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○川俣委員 私はこの際予算審議の促進のために政府並びに委員長へ警告を発したいと思うのであります。二月十九日午前九時現在、提出予定件数百九十八件のうち予算関係法律は八十一件、ほかに条約一件、これに対しまして国会提出済みは六十九件でありまして、衆議院五十三件、参議院十六件、合せて六十九件、予算関係三十七件でございます。従いまして未提出が百二十九件で、予算関係におきまして四十五件を数えるのであります。しかもこの中には恩給関係あるいは道路特別会計等の、重要法案がいまだに提出されておらないわけでありまして、これは予算審議の上に重大な支障を来たすものでございます。この件に関しましては、たびたび警告を発して、分科会終了前に法案の提出を希望いたしておりましたにかかわらず、今なお遅滞をいたしておりますことは、政府自体におきまして、予算審議に対して誠実を欠くものと見なければならないと思うのであります。かかる態度でありまするならば、予算審議が順調に行われないのでありまして、その責任は全部政府が負わねばならぬと思うわけでございます。
 さらにまた、この予算審議中に政務次官が選挙運動またはその他の口実をもちまして、郷里に帰っておる等、審議に不誠実な点が見受けられます。これらに対しましては、十分なる戒告をする必要があるだろうと思う。
 さらにまた三十三年度予算説明書の中に、未定稿といいながら、不備な点があって、調整方を申し出ておったのでありますが、いまだに調整をいたしてきておられません。これは四十六ページ、特定土地改良工事特別会計の部でございますが「借入金相当額を償還させることとなっている。なお、この会計の設置に伴い、新たに国営干拓事業について二〇%の受益者負担金を」課するのでありますが、これは昨年度に行われたことでありまして、新たにまたことしから行うというようなことは、これは当然訂正さるべきものでありながら、いまだに訂正されておりません。
 さらに問題は、昨日わが党小平委員から、食管特別会計について質疑が行われ、その際、農産物借款について政府の説明があったのでございますが、本日資料として翻訳文が出ております。しかしながらこれは、従来国際慣行に基きまして、英文及び和文両方があって、原本があるはずであります。しかるにいわゆる英文のみを出しまして、翻訳文を出されましたことは、翻訳につきましても信を置きがたいと思われまするので、慣例に基きまして、当然英文及び和文の原本があるはずだと思われますから、これを提出しなければ審議が進みかねるということを政府に申し入れておきます。非常な誤訳が各所に見えますので、この誤訳に基いた協定ではなかろうと思われまするので、おそらく原文があることと存じます。もしないとしまするならば、これは日本の国辱であるというふうにも感ぜられまするので、すみやかに原本を出されんことを希望いたします。(「原本を出せ」と呼ぶ者あり)この提出を待ちまして、審議を進めて参りたいと思います。政府において善処せられんことを望みます。

発言情報

speech_id: 102805261X00819580219_002

発言者: 川俣清音

speaker_id: 14578

日付: 1958-02-19

院: 衆議院

会議名: 予算委員会