予算委員会
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会
会議録情報#0
昭和三十三年二月十九日(水曜日)
午前十時四十八分開議
出席委員
委員長 江崎 真澄君
理事 今井 耕君 理事 川崎 秀二君
理事 重政 誠之君 理事 田中 久雄君
理事 橋本 龍伍君 理事 川俣 清音君
理事 柳田 秀一君
植木庚子郎君 内田 常雄君
小川 半次君 大倉 三郎君
大橋 武夫君 太田 正孝君
上林山榮吉君 北澤 直吉君
坂田 道太君 周東 英雄君
須磨彌吉郎君 杉浦 武雄君
鈴木 善幸君 永山 忠則君
楢橋 渡君 野澤 清人君
福永 一臣君 船田 中君
古井 喜實君 松浦周太郎君
南 好雄君 宮澤 胤勇君
八木 一郎君 山崎 巖君
山本 勝市君 山本 猛夫君
井手 以誠君 井堀 繁雄君
今澄 勇君 岡田 春夫君
小平 忠君 小松 幹君
河野 密君 島上善五郎君
田原 春次君 辻原 弘市君
成田 知巳君 西村 榮一君
古屋 貞雄君 松本 七郎君
門司 亮君 森 三樹二君
森島 守人君
出席国務大臣
内閣総理大臣 岸 信介君
法 務 大 臣 唐澤 俊樹君
外 務 大 臣 藤山愛一郎君
大 蔵 大 臣 一萬田尚登君
厚 生 大 臣 堀木 鎌三君
農 林 大 臣 赤城 宗徳君
通商産業大臣 前尾繁三郎君
運 輸 大 臣 中村三之丞君
郵 政 大 臣 田中 角榮君
労 働 大 臣 石田 博英君
建 設 大 臣 根本龍太郎君
国 務 大 臣 石井光次郎君
国 務 大 臣 河野 一郎君
国 務 大 臣 郡 祐一君
国 務 大 臣 正力松太郎君
国 務 大 臣 津島 壽一君
出席政府委員
内閣官房長官 愛知 揆一君
法制局長官 林 修三君
警察庁長官 石井 榮三君
外務事務官
(アジア局長) 板垣 修君
外務事務官
(アメリカ局
長) 森 治樹君
外務事務官
(経済局長) 牛場 信彦君
外務事務官
(条約局長) 高橋 通敏君
外務事務官
(国際協力局
長) 宮崎 章君
大蔵事務官
(主計局長) 石原 周夫君
大蔵事務官
(主税局長) 原 純夫君
大蔵事務官
(理財局長) 正示啓次郎君
大蔵事務官
(為替局長) 酒井 俊彦君
食糧庁長官 小倉 武一君
水産庁長官 奥原日出男君
委員外の出席者
外務事務官
(経済局次長) 佐藤 健輔君
大蔵事務官
(主税局税関部
長) 木村 秀弘君
専 門 員 岡林 清英君
—————————————
二月十九日
委員中曽根康弘君、山口喜久一郎君、勝間田清
一君、辻原弘市君及び成田知巳君辞任につき、
その補欠として杉浦武雄君、大倉三郎君、松本
七郎君、森島守人君及び小牧次生君が議長の指
名で委員に選任された。
同 日
委員大倉三郎君及び杉浦武雄君辞任につき、そ
の補欠として山口喜久一郎君及び中曽根康弘君
が議長の指名で委員に選任された。
—————————————
本日の会議に付した案件
昭和三十二年度一般会計予算補正(第2号)
昭和三十二年度特別会計予算補正(特第4号)
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この発言だけを見る →午前十時四十八分開議
出席委員
委員長 江崎 真澄君
理事 今井 耕君 理事 川崎 秀二君
理事 重政 誠之君 理事 田中 久雄君
理事 橋本 龍伍君 理事 川俣 清音君
理事 柳田 秀一君
植木庚子郎君 内田 常雄君
小川 半次君 大倉 三郎君
大橋 武夫君 太田 正孝君
上林山榮吉君 北澤 直吉君
坂田 道太君 周東 英雄君
須磨彌吉郎君 杉浦 武雄君
鈴木 善幸君 永山 忠則君
楢橋 渡君 野澤 清人君
福永 一臣君 船田 中君
古井 喜實君 松浦周太郎君
南 好雄君 宮澤 胤勇君
八木 一郎君 山崎 巖君
山本 勝市君 山本 猛夫君
井手 以誠君 井堀 繁雄君
今澄 勇君 岡田 春夫君
小平 忠君 小松 幹君
河野 密君 島上善五郎君
田原 春次君 辻原 弘市君
成田 知巳君 西村 榮一君
古屋 貞雄君 松本 七郎君
門司 亮君 森 三樹二君
森島 守人君
出席国務大臣
内閣総理大臣 岸 信介君
法 務 大 臣 唐澤 俊樹君
外 務 大 臣 藤山愛一郎君
大 蔵 大 臣 一萬田尚登君
厚 生 大 臣 堀木 鎌三君
農 林 大 臣 赤城 宗徳君
通商産業大臣 前尾繁三郎君
運 輸 大 臣 中村三之丞君
郵 政 大 臣 田中 角榮君
労 働 大 臣 石田 博英君
建 設 大 臣 根本龍太郎君
国 務 大 臣 石井光次郎君
国 務 大 臣 河野 一郎君
国 務 大 臣 郡 祐一君
国 務 大 臣 正力松太郎君
国 務 大 臣 津島 壽一君
出席政府委員
内閣官房長官 愛知 揆一君
法制局長官 林 修三君
警察庁長官 石井 榮三君
外務事務官
(アジア局長) 板垣 修君
外務事務官
(アメリカ局
長) 森 治樹君
外務事務官
(経済局長) 牛場 信彦君
外務事務官
(条約局長) 高橋 通敏君
外務事務官
(国際協力局
長) 宮崎 章君
大蔵事務官
(主計局長) 石原 周夫君
大蔵事務官
(主税局長) 原 純夫君
大蔵事務官
(理財局長) 正示啓次郎君
大蔵事務官
(為替局長) 酒井 俊彦君
食糧庁長官 小倉 武一君
水産庁長官 奥原日出男君
委員外の出席者
外務事務官
(経済局次長) 佐藤 健輔君
大蔵事務官
(主税局税関部
長) 木村 秀弘君
専 門 員 岡林 清英君
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二月十九日
委員中曽根康弘君、山口喜久一郎君、勝間田清
一君、辻原弘市君及び成田知巳君辞任につき、
その補欠として杉浦武雄君、大倉三郎君、松本
七郎君、森島守人君及び小牧次生君が議長の指
名で委員に選任された。
同 日
委員大倉三郎君及び杉浦武雄君辞任につき、そ
の補欠として山口喜久一郎君及び中曽根康弘君
が議長の指名で委員に選任された。
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本日の会議に付した案件
昭和三十二年度一般会計予算補正(第2号)
昭和三十二年度特別会計予算補正(特第4号)
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江
川
川俣清音#2
○川俣委員 私はこの際予算審議の促進のために政府並びに委員長へ警告を発したいと思うのであります。二月十九日午前九時現在、提出予定件数百九十八件のうち予算関係法律は八十一件、ほかに条約一件、これに対しまして国会提出済みは六十九件でありまして、衆議院五十三件、参議院十六件、合せて六十九件、予算関係三十七件でございます。従いまして未提出が百二十九件で、予算関係におきまして四十五件を数えるのであります。しかもこの中には恩給関係あるいは道路特別会計等の、重要法案がいまだに提出されておらないわけでありまして、これは予算審議の上に重大な支障を来たすものでございます。この件に関しましては、たびたび警告を発して、分科会終了前に法案の提出を希望いたしておりましたにかかわらず、今なお遅滞をいたしておりますことは、政府自体におきまして、予算審議に対して誠実を欠くものと見なければならないと思うのであります。かかる態度でありまするならば、予算審議が順調に行われないのでありまして、その責任は全部政府が負わねばならぬと思うわけでございます。
さらにまた、この予算審議中に政務次官が選挙運動またはその他の口実をもちまして、郷里に帰っておる等、審議に不誠実な点が見受けられます。これらに対しましては、十分なる戒告をする必要があるだろうと思う。
さらにまた三十三年度予算説明書の中に、未定稿といいながら、不備な点があって、調整方を申し出ておったのでありますが、いまだに調整をいたしてきておられません。これは四十六ページ、特定土地改良工事特別会計の部でございますが「借入金相当額を償還させることとなっている。なお、この会計の設置に伴い、新たに国営干拓事業について二〇%の受益者負担金を」課するのでありますが、これは昨年度に行われたことでありまして、新たにまたことしから行うというようなことは、これは当然訂正さるべきものでありながら、いまだに訂正されておりません。
さらに問題は、昨日わが党小平委員から、食管特別会計について質疑が行われ、その際、農産物借款について政府の説明があったのでございますが、本日資料として翻訳文が出ております。しかしながらこれは、従来国際慣行に基きまして、英文及び和文両方があって、原本があるはずであります。しかるにいわゆる英文のみを出しまして、翻訳文を出されましたことは、翻訳につきましても信を置きがたいと思われまするので、慣例に基きまして、当然英文及び和文の原本があるはずだと思われますから、これを提出しなければ審議が進みかねるということを政府に申し入れておきます。非常な誤訳が各所に見えますので、この誤訳に基いた協定ではなかろうと思われまするので、おそらく原文があることと存じます。もしないとしまするならば、これは日本の国辱であるというふうにも感ぜられまするので、すみやかに原本を出されんことを希望いたします。(「原本を出せ」と呼ぶ者あり)この提出を待ちまして、審議を進めて参りたいと思います。政府において善処せられんことを望みます。
この発言だけを見る →さらにまた、この予算審議中に政務次官が選挙運動またはその他の口実をもちまして、郷里に帰っておる等、審議に不誠実な点が見受けられます。これらに対しましては、十分なる戒告をする必要があるだろうと思う。
さらにまた三十三年度予算説明書の中に、未定稿といいながら、不備な点があって、調整方を申し出ておったのでありますが、いまだに調整をいたしてきておられません。これは四十六ページ、特定土地改良工事特別会計の部でございますが「借入金相当額を償還させることとなっている。なお、この会計の設置に伴い、新たに国営干拓事業について二〇%の受益者負担金を」課するのでありますが、これは昨年度に行われたことでありまして、新たにまたことしから行うというようなことは、これは当然訂正さるべきものでありながら、いまだに訂正されておりません。
さらに問題は、昨日わが党小平委員から、食管特別会計について質疑が行われ、その際、農産物借款について政府の説明があったのでございますが、本日資料として翻訳文が出ております。しかしながらこれは、従来国際慣行に基きまして、英文及び和文両方があって、原本があるはずであります。しかるにいわゆる英文のみを出しまして、翻訳文を出されましたことは、翻訳につきましても信を置きがたいと思われまするので、慣例に基きまして、当然英文及び和文の原本があるはずだと思われますから、これを提出しなければ審議が進みかねるということを政府に申し入れておきます。非常な誤訳が各所に見えますので、この誤訳に基いた協定ではなかろうと思われまするので、おそらく原文があることと存じます。もしないとしまするならば、これは日本の国辱であるというふうにも感ぜられまするので、すみやかに原本を出されんことを希望いたします。(「原本を出せ」と呼ぶ者あり)この提出を待ちまして、審議を進めて参りたいと思います。政府において善処せられんことを望みます。
江
江崎真澄#3
○江崎委員長 ただいまの御発言に関連しまして、前段の法案提出の件、それから政務次官の動向の件等につきましては、お聞きの通りでありますから、政府において善処せられんことを望みます。
なお、この際内閣官房長官より発言を求められておりまするので、これを許します。内閣官房長官愛知揆一君。
この発言だけを見る →なお、この際内閣官房長官より発言を求められておりまするので、これを許します。内閣官房長官愛知揆一君。
愛
愛知揆一#4
○愛知政府委員 法案の関係について申し上げておきたいのでありますが、先ほどお話のございましたような状況でございますが、予算関係の法律案は、大体総数が七十八、九件になる見込みでございますが、すでに国会に提出されておりますものが三十六件のほか、現に法案を閣議として決定いたしまして印刷中のものも二十件足らずございます。なおその他の残りのものにつきましても、できるだけ努力を新たにいたしまして、御趣意に沿うようにいたしたいと思います。(「政務次官の問題はどうした」と呼ぶ者あり)
政務次官の問題につきましては、私からそれでは便宜お答えいたしますが、本日現在で欠席をいたしておりますのは、一名だけでございまして、今朝も午前八時半から政務次官会議を開きまして、国会の審議にこの上とも努力をいたす申し合せをいたしておるような状況でございます。
—————————————
この発言だけを見る →政務次官の問題につきましては、私からそれでは便宜お答えいたしますが、本日現在で欠席をいたしておりますのは、一名だけでございまして、今朝も午前八時半から政務次官会議を開きまして、国会の審議にこの上とも努力をいたす申し合せをいたしておるような状況でございます。
—————————————
江
江崎真澄#5
○江崎委員長 昭和三十二年度一般会計予算補正(第2号)及び昭和三十二年度特別会計予算補正(特第4号)を議題といたします。
一萬田大蔵大臣より発言を求められております。この際これを許します。一萬田大蔵大臣。
この発言だけを見る →一萬田大蔵大臣より発言を求められております。この際これを許します。一萬田大蔵大臣。
一
一萬田尚登#6
○一萬田国務大臣 日本銀行とワシントン輸出入銀行との間に成立いたしました一億一千五百万ドルの借款に関しまする文書をお手元に差し上げてありますが、これによりまして明らかでありますように、この借款は、日本銀行法に基きまして日本銀行がなし得る借款であります。これに対して政府が何らの債務を負っているということはありません。この点はこの文書できわめて明白であると思います。
〔「仮訳じゃわからない」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →〔「仮訳じゃわからない」と呼ぶ者あり〕
江
江崎真澄#7
○江崎委員長 一萬田大蔵大臣にちょっと申し上げますが、先ほどの議事進行で川俣君から発言もありましたので、その問題にも関連して一つの御答弁を願いまして、審議に入りたいと思います。
この発言だけを見る →一
一萬田尚登#8
○一萬田国務大臣 お手元に日本文が差し上げてあります。(「これは仮訳ですよ」「原本があるはずだ」「それを出せと言っておるのだ」と呼び、その他発言する者あり)これはこういう意味でございます。この仮訳を書いた意味は、正文はワシントンで調印されました関係もありまして、正文の日本文がないのです。従いまして、英文を翻訳しまして、その英文を翻訳した意味において仮訳、こういう意味であります。
〔「外国との約定に日本文がないのはおかしいじゃないか」「英文を訳す場合は、正文が英語である以上は、訳を仮訳とつけるのは慣行だよ」と呼び、その他発言する者、離席する者あり〕
この発言だけを見る →〔「外国との約定に日本文がないのはおかしいじゃないか」「英文を訳す場合は、正文が英語である以上は、訳を仮訳とつけるのは慣行だよ」と呼び、その他発言する者、離席する者あり〕
江
一
一萬田尚登#10
○一萬田国務大臣 国際的にこういうふうな取りきめをする場合は、これは今日英文になるのは通例でありまして、大体英文でやっておるのであります。(「そんなことはないよ」と呼ぶ者あり)まあお聞き下さいませ。これは条約とか何とかいうのではありません。銀行の間の取引について、いろいろと話し合いをするのであります。これは今日まで英文になっておるわけであります。
〔「委員長、資料要求だよ」と呼ぶ、その他発言する者多し〕
この発言だけを見る →〔「委員長、資料要求だよ」と呼ぶ、その他発言する者多し〕
江
江崎真澄#11
○江崎委員長 どうですか、ただいまの大蔵大臣の御答弁で御納得いただけませんか。——ただいまの大蔵大臣の発言の通りでありまするから、これが国際慣例であるということを御了承願いまして、質疑にお入り願いたいと思います。
〔発言する者多し〕
この発言だけを見る →〔発言する者多し〕
江
成
成田知巳#13
○成田委員 昨日の審議の過程を見てもおわかりのように、原本をこちらは要求した。そうすると、原本を写しました英文を持ってきた。ところがその英文の訳は私たちは納得できない点があるのです。しかも国際慣例からいって、条約なんかを締結するときには、必ず相手と日本と、英語と日本語と両方交換するのです。だから私たちは。……。(「借款じゃないか」と呼ぶ者あり)借款だから契約なんだ。民間であろうが政府であろうが、契約です。そこで私たちは国際慣例からいって、常識的にいって、当然日本の原本があるはずだと思う。原本を見なければこの訳は信用できないと言うのだ。私たちは何も英文の原本を最初要求したのじゃない。原本を出せと言っている。ところが英文を持ってきた。ところがその訳たるや意識的に曲げた訳がある。たとえばアシュアランスを確証と訳している。これは当然保証なんです。保証といえばひっかかるものだから、わざわざ確証と訳している。そういうところに私たちは誠意の欠けている点を感ずるから、原本を出してもらいたい、しかも日本語の原本を要求しているのです。
この発言だけを見る →一
一萬田尚登#14
○一萬田国務大臣 これは先ほどから申し上げますように、条約でもなんでもないのでありまして、日本銀行とワシントンの輸出入銀行との間の、商行為といってもいい、取引に基いて締結したものでございます。そしてこういうふうな事柄の取りきめには、今日国際的に大体英文でやっておるのでございます。特にこれはワシントンで調印いたした関係もありまして、日本語では何もございません。私は何もうそを言うのではありません。英文です。それで昨日英文を提示いたしたのでありますが、日本文を出せ、急いで明日の何時までに訳して出せ、こういうお話ですから、今ここへ訳して出したようなわけであります。これは正文が英文である場合は、それを訳す場合は大体仮訳とするのが、国際的な慣行です。これは外務省あたりのものについても、おそらく正文が外国語である場合には、これを日本語に直すときには仮訳と断わり書きが入っていると思います。これは正文でないという意味において、そう申すのであります。
この発言だけを見る →江
成
成田知巳#16
○成田委員 どうも大蔵大臣の今の御答弁を聞くと、私たちは納得できない。こういうものは大体英語でやるとか、ワシントンでやったから英語でやりましたとか、そんなことで一億一千五百万ドルという借款を取り扱っていいのですか。ワシントンでやろうが、日本でやろうが、日本でやったら日本語でやるのですか、英語でやらないのですか。しかも大体なんというのは、いかに自信がないかということを証明している。従ってもし日本語の原本がないというならば、これは政府の手落ちなんです。大体こういうことは英語でやるとか、これがワンシトンでやったから英語でやったとか、そんな不見識なことがありますか。
この発言だけを見る →一
一萬田尚登#17
○一萬田国務大臣 これは繰り返して言うように、政府がやったことではないのであります。いわゆる民間の機関がそれぞれの立場で取りきめをするのであります。私は大体と言いましたのは、国際的に英文と私は思いますが、そうでないのも民間のことですからあり得るかと思いまして、さよう申したわけであります。
この発言だけを見る →江
酒
酒井俊彦#19
○酒井政府委員 お答えいたします。ただいま大蔵大臣がお答えいたしましたように、かような民間同士銀行間のこういう取りきめは、大体英文で作られるのが普通でございます。政府が関係をいたしまして政府の借款であるというようなことになれば別でありますが、これは正文は英文でございます。英文以外にございません。日本語で書いたものに署名したものはないのでございます。そこで急いで訳をつけましたので、まあ仮訳というのはなんでございますが、一応そういう名前をつけたわけでございます。
この発言だけを見る →江
成
成田知巳#21
○成田委員 今、民間機関と言っておられますが、日銀は政府関係機関ですよ。純然たる民間機関ではない。それを民間の貿易会社と一緒に取り扱うところに問題があるのじゃないか。その手落ちをお認めにならないのですか。
この発言だけを見る →酒
成
成田知巳#23
○成田委員 今度の約定について、日本語の原本がないということは、私はまことにおかしいと思うのです。その理由としては、今の政府委員の答弁でも民間銀行間の契約だから国際慣例だ。しかしながら今度の契約は日本銀行なんです。本来はここにも差異がありまして、当然政府が政府借款の形でやらなければいけないものを、岸さんがアメリカにおいでになっていつの間にやら話をつけられて、日本銀行というところに持っていった。しかも日本銀行は単なる民間銀行じゃないのです。政府関係機関なんです。しかもその内容たるや、一億一千五百万ドルという額が借款になった。こういう重大な契約をやるのですから、これを単に国際慣例の大部分はそうだというようなことではなしに、性格からいきましても、これを重大視しまして、間違いのないように英文と和文の両方の原本を作るのが当然だと思うのです。これに対して総理はどうお考えになりますか。日本銀行はこれだけ大きな借款をやっておる。しかもアメリカの英文だけなんです。ワシントンでやったからとか、国際慣例が大体そうだから、そういう不明確なことでは私はだめだと思います。当然今後政府としてはこういう問題については日本語の原本も作る、これだけの御確約があってしかるべきだと思います。現在ないというならば、ないものを無理に出せとは言いません。しかしながら、今後こういうことはやらないように、正確を期していただきたい、こう思うのですが、総理の御意見を伺いたい。
この発言だけを見る →岸
岸信介#24
○岸国務大臣 今日、御承知の通り、国際取引の関係も非常に緊密になっておりますし、広く日本の経済活動、産業活動、あらゆる面において、外国との関係も以前と違って非常に密接な関係にあることは、成田委員も御承知の通りであります。しこうしてこれらのもののうち、政府対政府の関係は、あくまでもこれは国対国として従来の慣行もありますし、また私は十分国の立場から、正文につきましても日本語の正文をつけることはこれは当然であると思います。しかし民間の関係におきましては、やはり国際の慣行があり、一般の取引の状況というものを見て、適当な方法がとられることが、私は今日の、また今後の国際経済界の緊密な関係から見て、当然ではないかと思う。今成田委員は、日本銀行というものの特殊な立場、及びこの金額等についても相当多額なものであるから、こういうものについては考えろというお話でございますが、やはり日本銀行というものが向うの銀行との間に取引するというのは、これは一つの国際的の取引の関係として、国際的一般の慣行に従うということは当然ではないか。金額の点につきましても、ずいぶんこれから民間の会社その他商行為として大きな額の取引も私は行われることだと思いますが、やはりそれは今申したように、国際慣行に従ってやっていくということで決して間違いも生じないし、心配ない、こういうふうに考えております。
この発言だけを見る →成
成田知巳#25
○成田委員 今度のものは単なる民間の借款じゃないということです。日本銀行の性格からいってだけじゃなしに、今度の借款の内容からいきましても、一億一千五百万ドルを日本銀行が借款して、それを政府がまた食管特別会計に借り入れているのです。単なる民間間の商行為じゃない。国の財政に影響しておる。従って国民の経済に影響しておるのです。こういう問題を単なる民間会社の商行為として同じような取扱いをするということは私たちは納得できない。日本語の原本を作ることはどれだけ手間になるのですか。そのために非常に商取引がおくれるというならば別です。性格からいきましても重大な問題ですし、日本語の原本を作ることはどれだけ商取引の障害になりますか。非常に障害になるというならば私は考えますよ。しかしながら障害にならないじゃないですか。英文を作るときに日本語を作る、それを交換するだけじゃないですか。事実関係を日本国民に明らかにする上において、日本語の原本を作ることは私は決して障害にならないと思う。従って今度の問題については、日本銀行であるという点において、それから借款の内容の点において国の財政に関係がある、こういう点から考えまして、原本を作るのは当然だと思いますが、もう一度お考え直し願いたいと思います。
この発言だけを見る →一
一萬田尚登#26
○一萬田国務大臣 これは先ほどからしばしば申し上げますように、インター・バンクの問題と考えていいのであります。たとえば綿花借款をする場合におきましても同じような方法がとられております。あなた方は国の債務であるようにお考えになって議論をなさるから非常に事がむずかしくなると思いますが、そうじゃないので、これはくれぐれも申しますように、日本銀行におきまして当時の外貨事情もありまして借款をしよう、それで借り入れをした、これはインター・バンクの取引と考えても今日の国際的な取引から見れば間違いないのであります。従いましてそういう慣行によるということはよろしい、かように考えております。
この発言だけを見る →成
成田知巳#27
○成田委員 あまり時間をとりましてもあれですから……。あとでこの問題については同僚議員から発言があると思いますが、国の債務でないと言っておられますが、この英文を見ましても、一萬田さんは日本の大蔵大臣一萬田尚登としてアシュアランスを与えている。この約定に基くドルは期間内に必ず返済いたします、十三項にこういうアシュアランスを与えている。文章も出している。この内容については私は論議いたしません。しかしながら必ず払わせますといっている。これが保証債務でなくてなんですか。あなたたちはアシュアランスを確証と訳している。そういうところに問題がある。前提が全然食い違っている。私たちは保証と見ている、あなたたちは保証でないと言って言いのがれをしようとしている。そういうところに重大な問題があるから、少くとも原本は日本語でやるべきだというのが私の意見なんです。そういう点、総理にもう一度僕は御再考願いたいと思います。総理大臣にお願いいたします。
この発言だけを見る →一
一萬田尚登#28
○一萬田国務大臣 今私のアシュアランスの点について、重点でありますから、一応私から答弁いたします。何も日本銀行の債務を政府でもって支払ってやるという保証は一つもしておりません。御承知のように日本銀行は円でありますから、アメリカの借入金をドルでもらったのを払う場合にはドルで払わなければならない。円では向うは受け取りませんからドルで払う。そのドルで払うようにしてやるということだけを言っているわけであります。その債務を日本銀行がドルでお払いになるような状態にしてあげる、こういうことであります。何も債務保証でも何でもありません。
この発言だけを見る →江