河野密の発言 (予算委員会)
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○河野(密)委員 事はこれからの交渉に関係する非常に微妙な問題でありますから、私はこれ以上追及いたしませんが、この点は、もしそういうソ連側の主張が正しくないとするならば、日本政府としては、これは条約上の根拠のあることでありますから、きぜんたる態度をとるべきものである、私はこういうように考えるのであります。
外交問題はこの程度にとどめたいのでありますが、ブルガーニン書簡なるものが参っておることは、先般の国会を通じて明らかになっておりますが、そのブルガーニン書簡なるものを見ますと、いろいろな点が書いてあるのでございます。この問題についてわれわれが非常に留意すべき点は、このブルガーニンの書簡に原子兵器の禁止の問題等についてるる述べておりますが、その中にこういうことが書いてあるのでございます。幾つかの提案をいたしておりますが、その提案に、監視制度を設ける。相対立する軍事ブロックの境界線の両側八百キロに空中撮影地帯を設けることについて協定を結ぶという提案がされております。この問題は、監視制度を設けて、相対立する軍事ブロックの境界線の両側八百キロに空中撮影地帯を設けるということが提案になっておりますが、これは私は非常に重要な問題であろうと思うのであります。ICBMあるいはIRBM等といわれる、いろいろな究極兵器といわれるものの発明がありましてから、両陣営の関係というものは、われわれが想像する以上に非常に緊迫したものがあると思うのであります。その緊迫したものがどういう形で現われておるかと申しますと、両陣営の上空における査察という問題に現われておると思うのでありまして、先般アメリカで発表になったものの中にこういうのがあります。ソ連の上空を査察しておるアメリカの飛行機でもって、撃墜されたものの数は、予想以上に非常に少いということが、アメリカの政府から発表になっておるのであります。総理も御承知のように、ソ連の前進基地というものが西ヨーロッパの側に大きく張り出しておる。これに対しまして核兵器を積んだ飛行機が四六時中この周辺を飛んでおり、お互いに飛行機をもって相手の出方を査察しておるということは、現在公然の秘密であります。この状態というものは一触即発以上の非常な危機をはらんでおる状況であると思うので、われわれが想像している以上に、この東西両陣営の関係というものは緊迫をしておると思うのでございます。そこで先般来この委員会において問題になりました、核兵器を積んだアメリカの飛行機が日本の上空に飛来する、あるいは査察をする外国の飛行機が日本の上空を飛ばないとは言えない、こういう問題について、われわれは真剣に考えなければならないのでありますが、岸総理は、この核兵器を積んだアメリカの飛行機が日本の上空を飛ぶこと、あるいは日本の基地を査察するどこかの飛行機が飛来するというような問題について、日本政府としてはどういう態度をおとりになるのか、この点について、率直なる考え方を一つ述べていただきたいと思います。