河野密の発言 (予算委員会)

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○河野(密)委員 内容は申しませんが、とにかく表向きは一千億の中で押えてございますが、そこでどんなところに使われておるか、私が大体計算してみますと、一兆三千百二十一億の予算で一番よけいに支出されておりますのが、大蔵大臣も御承知の地方交付税交付金が二千二百四十億、一七%であります。それから次が雑件と称しておられる行政費でありますが、これが千九百二十億、一四・六%、公共事業費が千七百三十七億、一三・二%、防衛関係費及び賠償費が千七百二十六億、一三・一%、文教関係費が千四百三十八億、一〇・九%、社会保障費が千二百五十四億、九・五%、恩給費が千百六億、八・四%、国債費が六百七十二億、五・一%、経済強化基金、いわゆるたな上げ資金が四百三十六億、三・三%、科学技術振興費が二百十五億、一・六%、住宅及び環境衛生対策費が百二十三億、〇・九%、農業補償費が百九億、〇・八%、中小企業対策費が三十一億、〇・二%、貿易振興費が三十七億、〇・二%、こういったように使われておるのであります。地方交付税交付金も、大体においてこれは行政費と考えてよろしいと思うのでありますが、行政費といたしますると、全体の三一・六%が行政費であります。防衛費と軍人恩給によってふくれ上ったところの恩給費、これを大体軍事関係の費用といたしますと二一・五%、この両者を合せますと、約五三%、予算の大部分、五割三分というものは行政費もしくは不生産的な費用に使われておる。消費的な費用に使われておる。この文教関係費とそれから社会保障費とを加えましても二〇・四%、約二割にすぎない。こういう予算をお組みになっているわけであります。しかも先ほど大蔵大臣がお話しになりましたように、金のあるときには与党がおさまらない。おさまらない与党に対していろいろ大蔵大臣がお与えになったものは、恩給費であるとかいうような、大体において私が申し上げた不生産的な方面に使われる費用であります。こういう予算の組み方というものは、私たちは決してこれはいい予算だとは考えることができない。われわれがもし予算を組むとすれば、この予算は全く逆になるわけであります。この点について大蔵大臣は、この予算の支出の方向、これは満足すべきものだとお考えになりますか、これをもってやはり岸内閣はりっぱな予算を組んだというふうにお考えになりますか、これを一つ承わりたい。

発言情報

speech_id: 102805261X01519580301_041

発言者: 河野密

speaker_id: 28496

日付: 1958-03-01

院: 衆議院

会議名: 予算委員会