千田正の発言 (農林水産委員会)
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○千田正君 四十八度線以南の流し網等は、御承知の通りいわゆる中小企業を主体とした漁民であることは、これは私が申しあげるまでもないことであって、これといわゆる大資本を背景にした船団との漁業の競合点において、いろいろな問題が起きてくるおそれがあるのでありまして、これは、今あなたのおっしゃる通り、北海道の漁民の方々ももちろん多いのでありますから、非常にこれは、将来ソ連側が強く制限区域を主張してきた場合において、これは敢然に圧縮されてしまう、そういうおそれが多分にあるわけであります。で、ただいまあなたがお答えなされました通り、日本側は敢然としてそれを退ける、こういう御意思のあることは私は非常に敬意を表しますが、同時に私は、このほかにもう一つ、非常に現段階でふに落ちない問題が起きている、ということは、今月の初めにおいて、日本の漁船が、大体タラ漁業と思いますが、五隻ばかり行方不明になっている、これは外務省あるいは水産庁あるいは海上保安庁を通じまして、これらの船主並びに漁夫の家族が、極力捜査を願い出ております。しかるに、これは消息を断っている。海上保安庁からは「だいおう」が行って、その周辺を調査したにもかかわらず、遭難したとおぼしきものが一つも見出すことができない。そうすると、当時の風浪その他を考えまして、これはソ連領土内に、あるいは風の強かったために避難したかもしれぬ、そのまま拿捕されたのではないか、こういう危惧がある。で、日ソ漁業委員会がちょうど開かれているさなかであって、こうした拿捕というものが、その陰の一つのソ連側のゼスチュアとして行われているという杞憂も、われわれは感ずるのであります。で、一体この漁船五隻がどうして行方不明になったのか、この点について、水産庁なりあるいは外務省なりに、この問題について何らかの情報が入っているかどうか、これをお聞きしたいのです。