東隆の発言 (農林水産委員会)

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○東隆君 私はこの法案がまだ海のものとも山のものともわからない昨年十二月、その時分にこの委員会で一応いろいろ討議をした際に、この制度に公共性を持たせなければならぬ、公共性を持っておるが、ゆえに年金制度が確立されるという根拠がある、こういうお話が皆さんから出たはずです。そこでその公共性という点からいって、今度関係する農業協同組合法以下九つのいろいろの法律によってできる団体、これらは私は公共性という点において決してほかのものに一箒を輸するものではない、こういうような考え方を持つのですが、たまたま専務費の問題でもって学校法人の関係ですね、それに比べて少いものになった、こういう事態が起きたのは、私は当初この法律を進めるときに、農業団体のみを対象において予算をとられたのじゃないか、それに加えて林業あるいは漁業関係の団体が加わりまして、それで予算が少くなったのじゃないか、こういう懸念があるのです。もしそうだとすれば、早急に対策を講じなければならぬと思うし、それからそうでないとするならば、新しくできるところのこの共済組合によるところの年金制度は、これは普通のものよりも公共性が少いのだ。従って政府が、国が金の出し方を惜しんでおるのではないか、こういうことになってくるわけです。それで私は前にできております、たとえば厚生年金保険であるとか、あるいは船員保険であるとか、あるいは恩給、それから公共企業体職員共済組合、あるいはそういうようなものがずっとありますが、そういうようなものの中で、私立学校職員共済組合、これらの関係ですが、この中におけるととろの重要な問題は、民主主義の原則がこれらの組合の中に働いておるか、働いておらないかということが、私は非常に重要な中身になっておると思う、公共性の問題から参りまして。それで共済組合の中には民主主義の原則が働いておるし、それからその他の農業関係あるいは漁業関係の団体の中には、これは民主主義の原則の働いておると同時に、私はかえって町村に近いような強制加入のような形のもとに、おけるところの組織になっておる、そういう組織がここに出ておると思う。そこで私立学校の場合と比較をしたときに、何もそんなに公共性という点において劣っておるものと思わぬのです。それでかえって私立学校は、私はその当時申し上げたのですが、例のアメリカのシンクレアなんかは、私立学校ほど資本主義のなははだしいものはない、こういうふうに言っておる。ことに最近の日本における私立学校の入学のあの試験の現象だの何だのそういうものを考えてみると、だいぶどうも営利本位になっておるのじゃないか。貧乏人なんかなかなか入れません、あの学校には非常に金持ちな人で、相当別なものを持って行かなければ入れないような、そんなような態勢になってきておる。私は私立学校法人の共済制度を認めたときの考え方を決して悪いとは思いませんけれども、しかしそれに比較して農林漁業団体の関係のものが公共性あるいは民主主義の原則、そういうような点において劣っておる点があるのならば、われわれはこの際国家からの助成をこれは少くもらっても満足することができると思いますけれども、しかしそういう点で一つも劣っていない、だから私はもう一つ強力に突っぱる必要がある。ことに今度できる団体は協同組合には税金を課していますが、しかし税金を課すそのことが私は大きな間違いだろうと思います。そういう協同組合に対する非課税の原則という問題が、まだ戦争というようなことによって非課税の原則がこわれてきたその惰性をいいことにして、そして農業団体はまだ営利的な仕事をやっておるのだと、こういうような見方を農林省の方はお持ちにならぬかもしれぬけれども、大蔵当局はそういうような考え方を持っておるし、そうして農林省の要求に対して圧力を加えておる、こういう面が出てくるのじゃないか。そこでやはり私は協同組合の非課税の原則を大きく確立をして、そして大蔵省に当っていくということと同時に、こういう問題について、学校法人と比較をしてそして決して国家がこれに対して助成をするに際して差をつけるなんていう、そういうことがあってはいけない。これは私はなぜこういうことを主張するかというと、将来今度は国民年金制度というようなものに統合された場合に、こういう関係のものはこんな実績となって出てくるわけです。実績となって必ず現われてくる。そういうようなことを考えた場合に、やはりこの際もう少し強力に突っ込んでいく必要があろうと、こういうことを考える。そんな考え方からどういう話し合いをされたか。初め農林漁業全体を含めておりませんでしたから、そこで予算を取るときに、そういう点で少し減したのだ、そのために、はなはだやりづらかったのだ、こういうのならば、その点を明らかにされておいた方がいいのじゃないか、こういうわけです。それと合せて、差がないということを、ここで一つはっきりさしておいていただいた方が将来のためになると思いますので、その点を一つ。

発言情報

speech_id: 102815007X02219580327_016

発言者: 東隆

speaker_id: 20013

日付: 1958-03-27

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会