美土路昌一の発言 (運輸委員会)

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○美土路参考人 私は今回不測のあやまちをいたしました全日本空輸の社長の美土路昌一でございます。
 ただいま運輸大臣からお話のありましたように、今回の災いは、特に御本人はもとより御遺族の方々の御胸中を拝察いたしまして、まことに相済まぬことと存じておりまするとともに、私どもがせつかく日本の民間航空を一日も早く発達をいたさせたいと思いまして微力をささげながら、逆の効果になりまして、皆さんに非常に不安な影響を与え、またその事故の問題につきまして国民の方々に非常な御心配をおかけいたしましたことについて、責任の重大を深く痛感いたしておる次第でございます。
 原因の調査につきましては私どももできまする限り調べておりまするが、当面の問題といたしまして——初めは一縷の望みを持ちましてどこかに不時着をいたしておるのではないかということから、飛行機の性能及び操縦士の技術の上から考えまして、その望みを持って捜索をいたしましたが、ついに最悪の場合に至ることに相なりました。その後引き続き善後の処置に、社員はもとより全力を上げるのは当然でございますが、航空局を初めといたしまして海上保安庁、防衛庁その他の関係の方々もまことに言語に絶する捜索救難の作業にお当りをいただきまして、今日に及んでおる次第でございます。
 さような次第でございまして、この責任につきましては、いかなる言葉をもちましておわびを申し上げても足りないと自責をいたしておるのでございますが、たまたま本日、国民の代表としておいでになりまするこの国会において、その専門の運輸委員会が開かれるということを承わりまして、せめて面を冒してこの会に出まして皆さんにおわびの言葉を申し上げさしていただきたい、かように委員長に申し上げましたところ、それでは出てくるようにとその機会をお与えいただきましたことをまことにありがたく存じます。
 幾たび繰り返しましても私どもの気持は足りないのでございますが、運輸大臣もお話しのように、もしこれが契機となりましてほんとうに国内国際を問わず、航空の安全ということが期せられまするようなことになりましたならば、なくなられましたお方々のせめてものお慰めになるのではないかと存じておる次第であります。まことにこういう事態を発生いたしまして、私といたしましてはいかなる言葉をもちましてもお許しは得られないと思いまするが、私の気持をおくみ取りいただきたい、かように存ずる次第であります。ほんとうに申しわけのないことをいたしました。心からおわびを申し上げます。

発言情報

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発言者: 美土路昌一

speaker_id: 27939

日付: 1958-08-16

院: 衆議院

会議名: 運輸委員会