今澄勇の発言 (予算委員会)

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○今澄委員 この文化財を引き渡して四十七、八日もたってから韓国が新聞に発表をして、百六点の内容等も向うの新聞に出て、そうして参議院で追及を受けるや、政府はしぶしぶそういう口頭の申し合せがあったから、この文化財を渡したなんということを言われるが、これは国民の文化財です。それはやっぱり国会にも相談をし、こういう問題についてはいろいろ国民の世論も聞いて政府は動かなくちゃならぬ。それを一方的に隠してやって、ばれればしょうがない、これを公表しよう国の財産なんです。私はこういう政府の態度は実にけしからぬと思います。
 金裕沢大使が韓国の記者団に発表しておる内容、韓国公報室の発表その他の資料によって見ますと、十二月三十一日の秘密協定事項として一九一〇年から四五年までの間に日本が朝鮮半島から持ち去った文化財、美術品を返還する協定を秘密協定の一つとしていたということを向うは言っておる。それは要するに第一の協定は、アメリカの財産権に関する公式な見解については発表しないということ、第二番目は、請求権については日本の請求権はもう問題にしない、韓国側の請求権だけを日韓会談で討議することを約束する協定、第三番目は、一九一〇年から四五年までの間日本が朝鮮半島から持ち去った文化財、美術品を返還する協定、この三つの協定が秘密協定として行われたということは、もう韓国の方は全部国民に徹底しておる。なかなか李承晩大統領は日本に対して腰が強い、やるなという国民の支持と協力を得ようとしておる。わが日本の方は、向うは全部周知徹底しておるが、これを全然国会にも報告しなければどこにも言わない。何かの調子で向うの新聞で出たのを追及すると、少しずつ政府はこれを国民に告げるというような態度で、あなたは日韓会談が成功すると思いますか。この美術品に関する協定について外務大臣はもう少し明確に答えてもらいたい。

発言情報

speech_id: 102905261X00319580624_020

発言者: 今澄勇

speaker_id: 8627

日付: 1958-06-24

院: 衆議院

会議名: 予算委員会