柳町金太郎の発言 (地方行政委員会)
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○参考人(柳町金太郎君) 暴力警官がわれわれ浦安町漁業民に対する暴行を加えたことにつきまして、今からお話し申し上げます。
私は浦安町第一漁業協同組合に属する組合員の一員であります。住所は浦安町堀江千百五十番地に住む柳町金太郎と申す者でございます。
今回、本州製紙より悪水放出に対する対策のための町民大会が去る六月十日午後一時に開催され、それは浦安町幼稚園でございます。私もその席上に出席しまして、そのとき小安浦次氏の開会のあいさつに引き続きまして、議長選出に移り、議長選出の方法を議場に諮りたるところ、議場において議長に岡島多三郎氏にと発言があり、これに満場一致で賛成がありました。岡島氏を議長に推し、岡島氏は即時議長に就任し、引き続き議長としての就任あいさつがあって、これより浦安町漁業協同組合長の本州製紙悪水放出反対に対する交渉の経過報告があり、引き続き浦安町町長のの悪水放出の反対の陳情並びに交渉の経過報告が終り、なお引き続き、浦安町漁業協同組合総代会議長醍醐喜一氏の悪水放出に関する交渉の一部経過報告の後、浦安町長より陳情の際の暴力防止注意事項あって後、議長発言によって各所陳情の決議文が朗読され、終って司会者小安浦次氏によって閉会を宜し、即時十台の観光バスに約八百人(推定)が分乗して、浦安町を経て国会及び東京都庁、本州製紙工場に向って出発をしました。
しかし私は、バスの満員のためと、私のやむにやまれぬ都合上のために自宅に帰って参りました。それから私は夕方まで、無事に陳情を終り皆さんが帰宅することを心から漁町民の一員としてお祈りしておりましたところが、ちょうど午後九時ころと推定する時刻に、自宅で私がテレビを見て、何の気もなく戸外に出ると、ちょうど私の家は川沿いにございます。そのために、何の気もなく川向うで話をしているのを耳にしました。そのとき、今、本州製紙工場内で漁民のみんなが騒いでいるということを聞きましたので、心配の余り本州製紙工場に行ってみたところ、何か人の話を耳にしたところ、だれか大けがをしたということを耳にしたので、これは大へんだと思いまして、工場の表門まで行ってみると、漁民の皆さんが騒いで、何とかしてとめられるものならと思い立ちまして、私としましても、元浦安町の町議会議員だった関係と、漁民の代表であったこともありまして、そのため何とかしてしずめたいと思いまして、人をかき分けまして警察官のところへ行きました。警察官の皆さんの中には、どなたか指揮官の方がおるでしょうか、皆さんに指揮官の方がおりましたら、漁民のこの沸騰した騒ぎを、ぜひ指揮官の方が納得のいくようにお話しできれば、何とかしずまるだろうと、再三懇請したのであります。それについて警察官は何としても耳をかしてくれませんでした。そのうち、指揮官らしき人の声によって、突っ込めというと同時に私はめった打ちにされました。それも、しかも警棒でたたかれ、くつでけられ、血まみれになって——私は日本の国民であります。助けてくれとは決して言いません。その際、おれを何をするんだ、おれに何をするんだということを叫んだのであります。しかしながら相手は全部警官でありました。遺憾ながら警官だったので、だれも助けてくれるはずはありません。そのうち、私ちょっと見た瞬間、ネズミ色の指揮官らしき警察官の方が、その黒い暴力警官をかき分けて、そうして私を助けてくれた。この方がかばってくれなかったならば、今私はこの世のものではないと私は思います。これは名前をはっきり申し上げます。私は顔を見まして、その態度から、自分を助けてくれた人はどなたかという熱心から、ようやくその方のあり方がわかりました。それは千葉県の葛南警察署長さんです。それは、私はこの間はっきりお礼を申し上げて参りました。
警察官としてあの際私に対しての行動は、どう考えますか。警察官としたならば、国民を保護する立場に置かれるものではないかと私は思います。それに対して、暴行を加える、間違えば死の一歩手前までの行動は断固として許しがたいことと思います。これが反対の立場であったならば大へんなことでしょう。暴言を吐いたとか暴力をふるった場合には、警察官は何をもってするか。警察官は、公務執行妨害ですぐ検束されるでしょう。それに対して、われわれ良民に対して警察官が暴行を加えた場合の処置はどうする、どういう法律があるかということを私は叫ばざるを得ません。ぜひこの点について、でき得るならば、関係当局の方々に、直接関係ある指揮官に対して処断をお願いしたいと思います。それから、まだ私以外に、警棒その他で相当の負傷者が出ております。葛南病院の医師の診察によって判明した者が、ここに五十名中、警棒でなぐられ、くつでけられ——零細漁業に一日でもできなければ生活に困る人が、警棒でなぐられ、くつでけられた者が四十三名おります。その他の者は五名、約五十名。それで、あとは、私ほか数十名の者が上野の池之端の金井病院におります。しかも、そのうち佐藤金蔵——一昨日の法務委員会におきまして警察当局の、質問に対するお答えも十分聞いておりました。うそが大部分と私は推定します。そのほか、まだ軽傷でいる者が約百名近くおると思います。その方々は、漁民であるがゆえに、われわれも漁民でありますが、何も口のきけない人が大部分です。言いたくとも言えない、警察官がおそろしい、警察官になぐられる者は泣き寝入りになるのだ、われわれが暴力をふるった場合には警察官は公務執行妨害だ、そんな片手落ちの法律がどこにあるということを私は断ぜざるを得ません。そこで、ここに負傷者の氏名が書いてございますから、これを一々読み上げますから、これによって一応御了承願います。