岸信介の発言 (内閣委員会)
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○岸国務大臣 憲法改正の問題につきましては、すでに憲法が施行されましてから十年余になりまして、この間においていろいろと国内においても議論のあることは御承知の通りであります。従ってこれに対して慎重に有識者の意見をまとめ上げるという意味におきまして、調査会がすでに発足して、これは安保条約の改正とか警職法の改正とかいうこととは関係なしにスタートしておることは、御承知の通りであります。この問題はこの問題として、日本として非常に重大な問題として、われわれは十分な審議をし尽して慎重に処置すべき問題である、こういう見地から、憲法改正の問題が審議の対象となっておるわけであります。しこうして今回の警職法の問題は、もちろん全然別個の問題でありまして、われわれは警察法に定められておる警察官の本来の職務を最も正当に遂行するにはどうしたらいいかという見地から、これの改正を考えているのであります。また安保条約の改正の問題につきましては、これまたこれが成立した当時の事情と今日の事情が非常に変っており、非常に一方的な規定になっておる今の安保条約を、できるだけ平等の見地から、対等の見地から考えるべきであるということは、これまた日本国民の一つの願いであって、われわれとしてはかねて研究をし、アメリカにわれわれの考え方を述べてきておった問題でありまして、これらが何か関連しなにしておるというふうに私は考えるべきものではない、こう思っております。