石橋政嗣の発言 (内閣委員会)
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○石橋(政)委員 非常に時間が限られておりますので、簡潔にお伺いいたします。
先日総理がブラウン記者と会談をなさいました。その内容というものは国民に非常に大きな衝撃を与えておるわけです。それはまず第一に金門、馬祖を中心にして大きな紛争が起っておる時期であり、それからまた現在安保条約の改定の話し合いを進めておられる時期である。こういうときにああいう会談の内容が発表されたということで、どうしても結びつけて考えざるを得ない、そういう点から非常に危険なものを感じておるわけであります。会談の内容については総理が全面的に否定されておりますので、この点は今後さらに追及されなくちゃならない問題だと私ども思うわけでありますが、総理が、少くとも国民の面前において総理大臣として、自分は憲法改正論者であるということを強く示したのは、今度が初めてじゃないかというように私どもは印象を受けているのであります。こういった安保条約の交渉の時期において、ことさらに憲法改正という問題を大きく打ち出したところに、やはり一つの意図があったのじゃないかと私ども思うわけであります。それはどういうことかといえば、われわれ社会党といたしましてはもちろん安保条約を全面的に解消しろ、こう言っているわけでありますが、政府与党といたしましては、そういうことは現在困難である、少くとももう少し自主性のあるもの、あるいは双務性を強く出す、そういう意味での改定をやろうということでやっているのだけれども、これには一つのワクがはまってくるわけであります。どういうワクかというと、現行憲法のワクがはまってくる。アメリカにもヴアンデンバーグ決議といったようなワクがある程度あるようでありますが、そういう意味で改定交渉をやっていく場合には、何としても最大の制約を受ける現行憲法があるというところに問題がひそんでいるのであって、そこで憲法改正の必要性を十分自分たちは痛感しており、それもやりたいということをアピールすることによって、何らか有利な形でこの交渉を進めようというような、そういう意図があったのじゃないかというようにすら考えられるわけでございますが、この点はいかがでございますか。