岸信介の発言 (本会議)
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○国務大臣(岸信介君) 先ほど綱島君の御質問にも答えた通りでありますが、本調査会の目的は、決して、旧地主を復活したり、あるいは農地補償の措置を講じようという意図に出ているものではありませんし、最高裁判所の判決は、先ほども申した通り、これを尊重していくべきことは言うを待ちません。農地改革の根本そのものを基調として、これを変革しようというふうな意図に出ておるものでないということは、どうか十分に御了承願いたい。ただ、こういう農地改革のごとき大改革が行われました結果として、旧地主、いわゆる農地を買収された人々の間におきまして社会的、経済的な急激な変化の結果として、いろいろな問題を起しております。今お話にありましたように、それが、さらに農村の一つの不安や、あるいはいろいろな安定を欠くというような事態に対してその実情を十分に調査してこれに適当な措置をとる必要があるかないか、また、あるとするならば、どういう措置が適当であるかということを十分に検討調査することは政府として必要である、かように考えておる次第であります。
また、旧地主の人々のいろいろな運動に関しての御意見なり御質問でありますが、今日、民主主義の政治のもとにおきましていろいろと利害関係を一にし、考えを同じくしておる者が、団体なり、あるいは組織を持って自分たちの意見を取りまとめ、これを陳情や要望の形において政府に出してくるということは、これは、民主政治におきましては、いろいろな面において見られることであります。政府としてはこれの採否、これをとるべきか、とるべからざるか、あるいは、それのうち、どういう点を、どういうふうに考えるべきかということは、常に、あらゆるこういう問題に関して、われわれは、冷静に、公正に処置していかなければならぬ問題であると思います。私どもは、そういう意味におきましても、この調査会において、そういうたくさんの農地を買収された人々の団体からの強い要望もありますから、これを公正に批判し、検討するというためにも、こういう調査会を必要とすると考えます。(拍手)
〔国務大臣三浦一雄君登壇]