岸信介の発言 (予算委員会)

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○岸国務大臣 現下の国際情勢は、米ソの対立を中心とした東西両陣営の対立の状態が根本をなしておる。しかも最近における軍事科学の非常な発達、大量破壊兵器が現われてきたというようなことに関連をいたしまして、この緊張を緩和しようとする動き、あるいはいろいろな現実の考えを実現するような計画が行われております。特に私はこのことの基礎をなすものは、やはり両陣営の間における不信を取り除いていくということが最も必要であり、またいろいろな緊張緩和に関する計画や、あるいはこれに関するところの会議その他のものが十分な成果を上げてない原因は、両陣営間におけるところの不信感がなお根強く現存しておるということが、その一番根底をなしておると思います。
 こういう状態でありますけれども、日本は国連を中心として平和外交を推進する上において、この両陣営の対立、緊張というものをいかにして具体的に緩和するかということに対して、われわれは今後積極的な努力を払っていく必要があり、また今日までもそういうことを積み重ねてきておるわけであります。
 そして、そういう状況に立って、それでは日本はどういう立場をとるか。われわれが共産陣営の、いわゆるソ連側の立場をとるものでないことは言うを待たないのでありますが、さらにわれわれが従来とってきておりました自由主義の立場、自由主義国との間の提携を緊密にして、世界平和を作り上げていこうという動きに対して、いわゆる両陣営のいずれにも属さない中立の立場をとるべきだという議論もございますけれども、私どもはあくまでも自由主義の立場を堅持して、自由主義国との提携の上に、この緊張緩和のためのあらゆる積極的な努力を重ねていって世界平和を作り上げていくことに邁進する、こういうのが私どもの根本の考え方であります。

発言情報

speech_id: 103105261X00219590202_005

発言者: 岸信介

speaker_id: 6788

日付: 1959-02-02

院: 衆議院

会議名: 予算委員会