倉石忠雄の発言 (予算委員会)
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○倉石国務大臣 お言葉を返すわけではありませんが、河野さんの誤解に基くのではないかと存じます。政府は先ほど来申し上げておりますILOの趣旨に従って、公共事業の安定性を確保するという建前、正常なる労使慣行が行われるということを建前にして、ILO八十七号条約というものは、労働問題懇談会の答申を尊重して批准するという態度を打ち出したのでありますから、その批准に要する手続について、政府部内において諸般の検討をすみやかに開始をして、そしてなるべく早く批准をしたい、こういうことでありまして、批准のことにつきましては、お釈迦様に説法のようでありますが、条約に抵触するようなおそれのあるものについては国内法を整備して、そうして批准の手続をとる、こういう工合になっておりますので、従って、昭和二十八年の十二月八日当時の政府の閣議決定でも、条約批准の場合には、まずそれに抵触のおそれありと思われるような国内法の調整をして、しかる後に批准の手続をいたす、こういうことになっておるのでありますから、その準備に着手いたしたのでありまして、もはやわれわれは批准に踏み出しておる、故意におくらせるとかなんとかいうお話がありましたが、そういう意思は毛頭ありません。政府及び自由民主党は、先ほど申し上げておりますように、ILO機構には全面的に協力するという建前でありますから、外部から要望されたとかされないとかいうことではなくして、せっかく一年半前に前大臣が労働問題懇談会という権威者に付託したのでありますから、その答申が出てきたらそれを尊重して態度を決定するということを申しておったのでありまして、その答申の趣旨を尊重して、諸般の準備を整備して、整備し次第、批准の——もちろんその前に法律の改正案を出して、そうして批准の準備に移る、こういうことでありますから、御了解を願いたいと思います。