河野密の発言 (予算委員会)

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○河野(密)委員 この八十七号を批准するについての抵触する法律は二つしかない。私はあとから読み上げますが、一つこれは岸総理大臣にもよく聞いていただきたいと思うのです。岸総理大臣も昭和三十三年の十二月十九日、社会労働委員会における赤松委員の質問に答えて、「懇談会においてもその方の専門家なり、各労働問題についてのいろいろ権威の方々が十分に検討されておりますから、その結論を待って政府としては処置する、こういう従来通りの方針でおるわけであります。」こう答えております。処置するとはっきりと答えております。それから同じ日の赤松君の質問に答えて、「懇談会の結論がそういうふうに出まするならば、」——いわゆるこの答申が批准すべしと出た場合にはということでありますが、「懇談会の結論がそういうふうに出まするならば、十分それを尊重して政府としては処置していきたいと思います。」こういうことを言っております。また同じ日に、「今お答し申し上げましたように、私は尊重するということを申しております。必ずその通りに実行するということは、政府としての責任において決定しなければならぬと思います。」こう言っておる。「その通りに実行するということは、政府としての責任において決定しなければならぬと思います。」こう答弁しておるのであります。
 さらに衆議院の本会議におけるあれもありますが、それはしばらくおくといたしまして、倉石労働大臣も社会労働委員会におきまして、これも赤松委員の質問に答えておりますが、自分が就任した場合においては、石田労働大臣と全く同じことであって、石田労働大臣の言われた通りに自分は実行する方針である、こう言っておりますが、その石田労働大臣が、参議院におきまする社会労働委員会でございますが、こういうことをはっきりと言っておるのであります。「そう遠くなくその結論が出るものと期待いたしておりまするので、その結論が出次第、その結論に従って処置をいたしたい、こう考えている次第でございます。」こう答えておるのであります。これによりますると、一点の疑いのないように、この労働問題懇談会の結論さえ出たならばその通りにやる、岸総理大臣も言っておられるし、倉石労働大臣も何べんか言っておるのであります。
 そればかりではありません。国際的にも、国際労働会議で政府を代表する藤林政府代表が演説をいたしまして、「一九四八年の結社の自由、団結権の擁護に関する条約に関しては、日本政府は三者構成の委員会を設けているが、この委員会はこれまでにも数回の会合を開き、この問題を慎重に検討しているが、その結論が出ることも間近くなっておる。結論が出次第、これを十分尊重して、政府はこの条約批准の可能性に関し、その最終的態度を決定することになっている。」こう言って演説をしているのであります。
 もしこれを食言とするならば、単に国会の中のわれわれを欺瞞したというだけでなく、国際的の政府の信義を問われてもやむを得ないことだと私は思うのであります。岸総理並びに倉石労働大臣の明快なる御答弁を願いたい。

発言情報

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発言者: 河野密

speaker_id: 28496

日付: 1959-02-24

院: 衆議院

会議名: 予算委員会