岸信介の発言 (予算委員会)

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○岸国務大臣 戦争放棄の規定は、これは憲法に明示されておるごとく、日本は将来永久に、国際紛争を解決する手段として武力を行使しないということを宣言しておるのでありまして、これは一貫しておる、日本の平和外交の根幹をなす思想であることは疑いないところであります。しかしながらこの憲法九条が、いわゆる自主権を持っておる独立国として自衛権を持っておるということにつきましては、これまた何人も疑いをいれないところであります。それは、われわれが不当に他から侵略をされない、そういう緊迫不正の侵略があった場合には、それをわれわれは排除するということは、独立国としてすべて持っておるものであって、これを否定するものではないということもまた明らかであります。私どもはこの平和外交を推進すると同時に日本の安全保障を考えていく、これは今お話がありました民主政治、またわれわれが自主独立の国家として繁栄していくために他から不正なる侵略を受けない、こういう安全保障の体制をとることもこれまた当然であると言わなければならぬと思うのであります。しこうしてその場合において、日本みずからの力が十分でない場合におきまして、他と共同してわれわれの安全をはかるということ、これまた当然であります。しこうしてこういうことを決定するのは——国際情勢の現実に即してわれわれのこの平和外交を進め、安全を保持していくということは当然であると思います。今お話がありましたように、これが中立外交主義を根本にきめておるということは、私どもはそう考えないのであります。平和をあくまで推進し、平和外交をしていかなければならない。同時にわれわれが独立の国としてわれわれの安全を主張する、これは当然の主張であると考えておるのであります。

発言情報

speech_id: 103105261X01919590327_003

発言者: 岸信介

speaker_id: 6788

日付: 1959-03-27

院: 衆議院

会議名: 予算委員会