淺沼稻次郎の発言 (予算委員会)

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○淺沼委員 そこで積み上げ方式の内容から申し上げますならば、われわれは今からまる二年前に中国に参りました。その際に淺沼・張奚若コミュニケというものを出して参りました。そのときから現在に及んで参りまするならば、もちろん貿易の関係におきましては、それは議員連盟がありまして、相当あっせんをしておったことの事実も私は認めます。しかしこれはあくまでも民間のものであります。さらに加えて私どもが参りました際に、お互いにいろいろな協定を結びまして、私どもがこの前参りましてからあと、約四十団体との間に協定が結ばれました。その際にも私は帰って参りましてから岸総理にお目にかかりまして、われわれのやって参りましたことについて、われわれの要求すべきことを要求したのであります。その際中国側の意見を私はこう伝えた。いわばわれわれの行く前の漁業協定については、中国側の方から要請がありまして、政府間の協定をやろうということになっておったのであります。これを政府の方ではお断わりした。その前には両方の漁民関係の団体における協定があったわけであります。さらに私どもが向うで話しておる間に、場合によっては気象協定もやってもよろしい、さらに加えて郵便物業務協定もやってもよろしい、また漁業協定は、われわれの方からいっておるような状態であるから、これもよろしい。場合によれば政府と政府の間において貿易協定もいいのだ。さらに加えまして文化協定もいいのだ、これらのものはすべて政府間においてやってもいいという態度を示したのであります。その上に一つ全面的な講和ということを考えたらどうか、これを私どもが要請をいたしましたときに、政府側ではこれをメモしておる人がありました。石田君がたしかメモしておったのでありますが、それについては何にもやらない。それでそのあと岸内閣のとった態度ははなはだ——私はここで申し上げてもいかがかと思うのでありますが、相当深刻な非友好的な政策をとっておると思うのであります。たとえば岸さんが台湾に参りまして蒋介石を激励したあの言葉も、相当向うには深刻に響いております。これは私は当然だと思うのであります。さらに加えましてそのあとはどうであったかといえば、今池田君が大きな声を出しておりましたが、池田君なんかが非常に奮闘をいたしましてせっかくできた第四次貿易協定を、もう協定ができ上って、あれに政府の方ではよろしいと言えばそれでいいのであります。(「よろしいと言ったじゃないか」と呼ぶ者あり)それをいわば愛知官房長官の声明書によってこれをこわしたことは誤まりであったと私は思うのであります。
 さらに加えまして長崎に国旗事件が起きた際に、議会でだいぶ問題になったのでありますが……。
    〔発言する者あり〕

発言情報

speech_id: 103105261X01919590327_021

発言者: 淺沼稻次郎

speaker_id: 21890

日付: 1959-03-27

院: 衆議院

会議名: 予算委員会