岸信介の発言 (予算委員会)

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○岸国務大臣 すでにこの国会を通じて、われわれはこの積み上げ方式の考えについてはしばしば明瞭にいたしております。あるいは今お話が出ております気象の問題であるとか、郵便の問題であるとかいうようなものについては、すでに政府間で話をして、政府間の協定もよろしいという方針をわれわれはすでに明らかにしております。また貿易の再開についても、できるならば大使会談によってこれが打開をわれわれはやっていきたいということも述べております。しかしながら、私は今日の現状から言うならば、私どもは決してこの敵視政策とか、あるいはわれわれが二つの中国を作る陰謀に加担しているとかというようなことが、われわれに対する非難として与えられておりますが、そういう事実は全然ないのであります。従って、もしもそういう意図でもって日本政府のやっていることを中国側が考えておるとするならば、それは誤解であるか他に何かの意図があるものであって、これはぜひ両国の友好親善の方向からいって、これが解けることを望むという意味において、私どもが従来静観の態度をとってきたことも事実でございます。しこうしてわれわれが、すでに国会を通じてわれわれの方針を、友好的な、また積み上げ方式についての具体的な考え等について述べておることに対して、むしろこういう今度のあなた方の行かれた訪中団等が、政府のこの意向を十分正当に向うに伝えられて、向う側のこれに対する好意のある回答を私どもは期待した。しかし結果はそのことが正しく理解を得ることができなかったということは、私どもとしてははなはだ遺憾に考えておるのであります。

発言情報

speech_id: 103105261X01919590327_024

発言者: 岸信介

speaker_id: 6788

日付: 1959-03-27

院: 衆議院

会議名: 予算委員会