岸信介の発言 (予算委員会)
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○岸国務大臣 経済、貿易の関係は、淺沼君は何か日本がもうけるためにやっておるというふうな考えでありますが、私どもは、これは現実に反していることであって、貿易、経済の交通をすることは、両国民の利益であり、福祉を増し、繁栄を増すゆえんである。同時に、それを続けていくことが両国の理解を深め、両国の、われわれが望んでおるところの国交の正常化へ向う道であるという意味において、この経済、貿易の問題をわれわれは考えておるわけであります。しこうして今政治と経済との関係においてのお話であります。また中国側が最近強くそのことを言っております。そうして今淺沼さんのお話では、政治の話をせずに経済の話というものはあり得ないじゃないかというふうなお話でありますが、過去においてその問題を離れて日本との間に貿易の行われておった事実は、昨年の五月以前はそうであった。なおまた現に中国と経済、貿易の交通をしておる西ドイツ、フランスその他の国におきまして、やはり政治という問題の、いわゆる国交正常化というような問題を先に解決せずして、まだ国交が正常化されておらないにかかわらず、経済、貿易の関係において相当な関係ができておることはこれまた事実でありまして、これを分けることは絶対に不可能であるというふうな議論は、何かほかに意図があるとしか私には思われないのであります。