川崎秀二の発言 (予算委員会第一分科会)

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○川崎(秀)分科員 皇太子は、御成婚になりましたあと、伊勢神宮その他祖先の陵に参拝されるように聞いております。中には、殿下並びに妃殿下に対して、この際海外旅行をせよなどという進言をされる向きもありますけれども、私はこの際、皇太子が真に日本の伝統、歴史というものを身近に認識をして、そして将来日本の栄誉としての身を持される点においては、やはり国内の重要な都市を旅行されることの方がいいのではないか。まだ九州あるいは四国の辺際にまでは足を伸ばしておられないようにも思います。私はその方の地域でございませんけれども、かえって日本全国のおもなるところを歴訪されることの方が、むしろ意義がある。最近われわれが全国各地を遊説する際において非常に深く感ぜられることは、この二代の天皇陛下の足跡に比べて、非常に交通の阻害のあった明治時代において明治大帝が、大演習あるいはその他の行事もあったのでありましょうが、しかし全国ほとんどくまなく歩かれて、ことにわが国の歴史、文化というものに注目をされて行幸されておる跡を見ますると、やはり民利民福の向上に常に意を払っておられたということが、しみじみとわかるのであります。あなたは皇太子並びに陛下の側近におられるわけでありますから、今後の日本の象徴がどういうふうにして、成長していかれるか、小泉信三博士その他肝胆を砕いて起られるわけであります、その意味では、こういうじみな、つまり日本の歴史、伝統というものをほんとうに皇太子が身につけていただくためには、派手な海外旅行などというものよりも、まず日本国内の重要な地域、都市というものを歴訪されて、しかる後は皇太子にはやはり相当な休養の時間を与えて、何か皇太子殿下の御成婚が政権の交代のブームのような、あるいはまた何かそれに類するような、国民に人気のあるのはけっこうですけれども、そういう騒々しい姿で終始されることのないように気を配っていただきたい。これは私の宇佐美長官に対する一つの意見の提示でありますけれども、これらの問題についての御意見を承わっておきます。

発言情報

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発言者: 川崎秀二

speaker_id: 13746

日付: 1959-02-26

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第一分科会