井上尚一の発言 (商工委員会)
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○政府委員(井上尚一君) この審査官及び審判官の数的確保の問題につきましては、昭和三十一年度におきまして八十名の増員を見、それから三十二年度におきまして百名の増員を見、昭和三十三年度におきましては十二名、それから今般二十名というふうに、最近数年間は、年によりましてもちろんその増減はございますけれども、相当大幅な増員を認められてきた次第でございまして、これはわれわれ特許庁関係者及び通産省としましての努力の結果であると考えておるわけでございます。もちろん、しかしながら、われわれとしまして、審査、審判の迅速化という理想的目標を達成するという点から考えますというと、この程度ではまだ十分でないと考えておるわけでございます。今後とも審査、審判の促進という見地から、要員の充実、増員ということにつきまして、できるだけ努力を続ける考えでおります。なお、ここに書いてございます質的向上の問題につきましては、これはまず急激に増員しました新人の教育は言うまでもなく、中堅幹部の再教育が必要であると考えまして、時に、最近技術の進歩が非常に著しく、かつすみやかでございますので、これに即応いたしますためにも特許庁審査官、審判官の質的能力を向上させる必要があると、かように考えまして、いろいろ方法は講じて参りました。
その例を申しますと、昨年以来研修所を設置いたしまして、研修、教育には一そう徹底しておるわけでございます。昨年の研修所設置以前におきましても、部内で事実上の法律的知識及び技術的知識の涵養、吸収につきましては、研修について相当力をいたして参りましたし、また技術の部門によりましては、特に、たとえば原子力等の部門に対しましては、毎年数名の者を海外留学生として派遣しておるわけでございます。そのほか、日本国内におきまする大学への聴講あるいは外部の権威者の招聘等によりまして、そういう教育の機会の増加にはかなり努めてきたつもりでございます。