千田正の発言 (農林水産委員会)

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○千田正君 そうだとすれば、当然安全操業をするためには、日本が公海と信じている、いわゆる公けの海として信じている所において、日本の漁師が漁業をすることは当然のことであり、何人もこれに対しては異議を差しはさむべき余地がないのであって、それは当然やり得る問題である。それで現実にやれない。こういうところに大きな問題が結論としては起きてきている。この点についてはどういうふうに考えますか。それに対して、国内措置としては、今、水産庁並びに運輸省の海上保安庁の立場から、いろいろなことを申されましたが、ああいうことで実際日本の漁師が公海において自由な操業ができる、こういうふうにお考えでありますかどうか。これは農林当局並びに海上保安庁から伺いたいと思います。
 それに対しまして、それだけではお答えがやりにくいと思いますが、今までとってきたような程度でやっていけるかどうか。少くとも戦争の跡始末としましては、現在いまだ帰らないところのいわゆる未復員者あるいは未帰還者というものは相当多数いる。それに対しましては、国内処置として厚生省が行政官庁として未帰還の留守家族に対する法律を作って、一応それに対してはしばらく待てと、待っている間の生活の保障という面についてはやっておる。これはいささか少いでありましょうけれども、国力に相応した、経活力に相応した立場において予算を組んでおるのであります。しかしながら、今のような戦争ではない、平和時において、しかも、公けの海において、理由なくして拿捕されておるような危険水域が今日まで存在しておる、そしでなおかつ、百五十三名の邦人が抑留されておる、こういうような事態を繰り返しておる今日において、水産庁としては、単なる今の海上における操業に対して無線をつけるとか、あるいは監視船を増すとか、そういう程度だけで一体安全に操業ができるかどうか、同時に、抑留されておるところの留守家族はこれで数年待っておる、あるいは今度の問題が発生すると同時に何年待たなければならないかわからない、ちょうど戦争の後における―戦争で捕虜になった人たちの留守家族と同じようなところまで追い詰められておる現今のこの漁業者及び漁民の生活に対して、今までのような程度で、一体あなた方はそれで満足できるかという点について、私は満足できない。もう少し真剣に考えていただきたい。きょうは次官がお見えになっておりますからお伺いしますが、この間の閣議におきまして、これは外務省の立場からは共ほどアジア局長がるる述べられましたが、農林省としましては、あるいは水産庁の立場から、閣議においてこの問題について十分大臣から各閣僚に伺つて了解をするだけの発言をしているかどうか、私ははなはだそういうところに行っておりませんから、単なる風説でありますけれども、あまり三浦農林大臣は閣議において、この問題については熱がなかった、こういうふうに私は承わっておりますが、どういう発言をしているか、そういう点について一応伺いたい。国内における対処方針。今後この事態は未解決のまま何年続くかわからない、これに対してどういうふうな指導方針をとり、あるいは漁師の留守家族の安定処置をとるか、監督官庁としての、行政官庁としてのあなた方の方針は一体どう考えているか、この二点をお伺いします。

発言情報

speech_id: 103115007X00819590217_019

発言者: 千田正

speaker_id: 27068

日付: 1959-02-17

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会