山田節男の発言 (予算委員会)
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○山田節男君 要点を申し上げます。
そういうような経過で、この今までの総理並びに林法制局長官の解釈を聞いていますというと、どうも私はこの日本の憲法の制定された精神というものを、これを現実の向米一辺倒、ことに安保条約というものを正当化せんがために日本憲法の精神を非常に曲解して、現実のこの日米関係を正当化しょうがために憲法の精神を非常にこじつけに解釈されていると思うのであります。
そこで私は質問に入るのでありますが、岸総理は憲法改正論者である。特に憲法の第九条を、これは押しつけのものである、日本がやったんじゃないということで、昨年高柳憲法調査会会長がアメリカに行かれた。それで帰られまして、先般ジャパン・タイムズに場あるところで講演されたのが出ております。それを見まするというと、このマッカーサーの参謀でありましたウィロビー少将に会っております。ところがマッカーサーから書面で返答をもらった。そのときに、この憲法はこれはやはり幣原総理大臣がみずからこれをイニシアチブをとって作ったものだ。ただこれはおそらく天皇を戦犯にしろ、あるいは天皇をやめさせろ、こういうような連合国の中に世論があったからして、それを打ち消さんがためにこういうような戦争否定のものを作ったかもしらぬけれども、とにかく幣原総理大臣がマッカーサーのところへ行ってこういうものを作りたいと、こう言ったというのであります。そういうことがはっきりしたということを申しておるのでありますが、私は岸総理に御質問申し上げたいことは、どうもこういうように今あなたのとっていらっしゃる向米一辺倒の、また安保条約を正当化しょうということ、これは明らかに憲法違反であるけれども、今日の政策としてあなたが日米安全保障条約を正当化せんがために、こういうような牽強附会の第九条の解釈をなさるのでありますが、あなたは高柳憲法調査会会長がこっちへお帰りになって、いろいろ向うでの調査の結果をお聞きになって、あなたの従来の憲法改正論者、指導者としてのこのお気持は依然として前と変らないのかどうか、この点私は最後にお伺いしたいと思います。