岸信介の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(岸信介君) 中華人民共和国のあの国連加盟の問題につきましては、国連がそれをどういうふうに扱うかということは、国連加盟者の間におきまして、できるかぎりいろいろとこれらの問題点についての討議が行われて、過去における中共に対する国連の決議等もございますし、またその後における中国大陸における中華人民共和国の安定勢力としての立場がだんだん作り上げられていっておるというこの事実もありまして、なお国連としては、この問題について最後的ないわゆる加盟を認めるというところまでは行っておらないことは御承知の通りであります。私はこれにはいろいろのやはり歴史的な問題もあり、同時に中華人民共和国に対する各国の認識や、あるいは国際社会においての中華人民共和国に対する評価と言いますかが、これの加盟を認めるまでには相当まだ距離があるというのが現実の問題であると思います。私どもは、この国際的な関係がやはりある程度調整されなければ、なかなかこの加盟問題というものは解決できないものであると従来も考えておりますし、またそういう立場をとってきております。従って、今日の状況においてなお加盟が認められないし、日本もこの加盟を強く支持するというまでに至っておらないということが直ちに敵視政策であるというふうに考えられることは、私どもも非常に迷惑であると思います。私はこういうことはやはり国際の諸情勢を十分に見きわめた上において決定をすべき問題であると、現実に即して考えることは、決して非友好的な考え方ではない、当然のことである、かように思います。