佐藤榮作の発言 (予算委員会)

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○国務大臣(佐藤榮作君) お答えいたします。この日銀が持っておる金、これは日銀券に対しましてやはり金自身が一金地金のあることが、その信用度を高めておる。これはもう申すまでもないことであります。そういう意味においては、金そのものが日銀にあることが望ましい、これは申すまでもないことでございます。しかし、その帳簿価格と現在の価格との変動のありますことも、これも現実の問題でございます。そういうふうに考えて参りますと、いわゆる再評価して評価益を出すと、含み資産を食う、こういうことになるのじゃなかろうか、一応ごもっとものようですが、これが当然再評価さるべきものであり、もとの帳簿価格だけでそういう金塊を考えるわけにはいかないという状況でございますから、この評価云々で含み資産を食うと、こう言ってしまうのはどうかと実は思います。思いますが、いずれにいたしましても、日銀にあります金地金また帳簿に記載はされているが現実にないもの、こういう問題を今のようなまま放っておくわけにはいかない、これは当然です。信用に関する問題でございますから、処置をつけて参らなければならないということは、これはもう基本的な方針として、はっきりいたしておると思いますけれども、今回、接収貴金属等の処理に関する法律案が昨日成立いたしたということもございますが、これが成立いたしますと、この法律に基きまして当然処理して参る決意でございますので、ただいま先ほど来お尋ねになりました、今回のIMFその他に対する出資の処理にいたしましても、あの法律に基いての処置が当然行われなければならないのでございます。そういう際に、あわせてこの帳簿上に記入されておる四十四トンの処理もつけて参るつもりでございます。当委員会において先に栗山委員からお尋ねを受けましたその当時は、十分慎重に対策を講ずるというだけのお答えをいたしたのでございますが、今回の接収貴金属のあの法律が成立いたしますれば、基本法ができ上っておりますので、それによって当然日銀にその返すべきものを、これを明確にして参る、かように考えておる次第でございます。それからその他の帳簿価格として記入されているものを、今日直ちに再評価するかどうかという問題でございますが、この再評価の問題については、これは政府が勝手なことをしているというおしかりを受けるかもわかりませんが、必要最小限度にとめて、いくことが望ましいといいますか、政府自身といたしましても十分のまだ決心ができておらない。いわゆる経済情勢、金融情勢などを十分考えて処置をとらないと、各方面にいろいろの影響があるだろうと思いますので、その点については、今どうするということは申し上げかねますが、慎重に扱って参りたい、かように考えております。

発言情報

speech_id: 103115261X02119590408_024

発言者: 佐藤榮作

speaker_id: 21117

日付: 1959-04-08

院: 参議院

会議名: 予算委員会