葛西嘉資の発言 (社会労働委員会)
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○参考人(葛西嘉資君) 今の協定で申しますと、実は今のお話になったようなものは、みんなジュネーブで出た問題でございます。今度の帰還は非常に多いから、朝鮮の代表を一つ東京なり新潟なりに常駐させてくれぬかというようなことの話がございました。しかし、今の段階ではできないとはっきり断わっております。これは何べんも断わったのでございます。先方は非常に不愉快ですと、こう言いましたけれども、不愉快でも仕方がないということで、代表はただし新潟へ迎えに来るのだから、各船には全部朝鮮赤十字の代表が乗ってくる。月に四回来れば四人、それが全部乗って参ります。それは船の停泊期間中新潟の港域内へ泊る、こういうことになった。従って、代表は新潟の港域だけは上って、そうして適当の時期になれば、あるときはおそらく二日か三日ぐらい停泊すると仮定いたしますと、初めの一日ぐらいはやはり船の中に泊ってもらわなければならないと思っております。しかし、日本の方の手続が済んで、意思確認でも済んでしまえば、今度はお見舞に来るというのが中共やソ連に行ったときのやはりやった例でございまするから、それは新潟港域へ上る。上ってお見舞をするということはけっこうです、こういうことを言うでございます。従って、東京へ来るとか何とかというようなことはこれはできませんと言って、そういうことで代表だけが新潟港域内に停泊できると言っております。それから船員は、おそらく大多数はソ連船でありますから、ソ連船を朝鮮赤十字がチャーターしてくる、こういう形になるようでございます。そういうことでありますから、おそらくソ連の船員だろう。そこで日本はソ連と条約ができておるのだから上れぬはずはないということで、だいぶあれしましたのですが、これはやはり港における所轄官庁の許可を得て上陸をすることができるというふうに書いてございます。協定付属文書にそういうことを書いてございます。それ以上のことは書いてございません。それから新聞記者の話も、やはり先方は第一船に十名ぐらいの新聞だのラジオだのが来るということでございますが、これは第一船あたりはとても見込みがない、困るということで、それは書かぬことにしようということで、第一船はあきらめようというようなことでございます。それから日本側からも、私どもの赤十字記者会からも朝鮮の方面に申し入れがあったようでございます。それもジュネーブの方に回ってきて、もう一ぺんやるかと言うているうちに、そんなことはだめだということで、ないわけでございます。これもやっぱり従来中共なりソ連の例なんかを見ましても、最初は全部そういうことはないようでございます。だんだんやっておりますうちに許されている例はあるようでございまするので、これはもう赤十字ではございませんので、政府の御所管のことだと思いますが、やっていただくように、時期が来たら適当にやっていただくようにお願いをしたい、赤十字はそう考えております。大体経過と気持だけ申し上げます。