岸信介の発言 (予算委員会)

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○国務大臣(岸信介君) バンデンバーグ決議の趣旨をとり入れたアメリカと他の国との条約は、御承知の通りいろいろございます。そうしてその書いてある条約の文句も必ずしも同一でないことも御承知の通りであります。わが国におきましては、特にこの防衛力というものは、あくまでも憲法の九条の反面の解釈としての自衛権の範囲内に限らるべきものであることは、これは言うを待たないのであります。従いまして、他の条約等において見られない、特に憲法の範囲内である、憲法の規定に従うというこの条項を入れましたことは、入れるべきであるということは、そこにあるわけでございます。そうして従来も日本が、この日本の自衛力を増進するのについて、国情と国力に応じてこれを増強するという国防の基本方針をきめてきておりますが、その方針は少しも動かないのであります。それは単独にこの自衛力を増進する場合もありますし、またアメリカの援助のもとにわれわれが自衛力を増強して参るということもすでに行なっておることでございまして、そういう範囲内におけることであり、また、この条約のいわゆる条約区域なるものが日本の施政権を行なっておる範囲内に限るというつもりでございまして、従って、それは本来日本の自衛隊が、そこに対する侵略があった場合において、当然われわれとしてはこの侵略に対して自衛隊の本義から見てこれも防衛する、そういう侵略を認めない、排除するということをわれわれは考えておるわけでございまして、その範囲を逸脱するものでないこともこれも明らかである、そういう意味におきまして、私どもはこれをもって憲法の違反であるというようなことは絶対に考えておらないのであります。

発言情報

speech_id: 103215261X00219590703_028

発言者: 岸信介

speaker_id: 6788

日付: 1959-07-03

院: 参議院

会議名: 予算委員会