千田正の発言 (予算委員会)

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○千田正君 このたびの第三十二回の国会は、参議院の選挙の後に、いわゆる参議院の構成を中心としまして開催されておりますところの国会でありますので、この参議院の選挙を通じまして、あるいはその前に行われた地方選挙を通じまして、日本の国民の考え方並びに政府あるいは政党の考え方に非常にズレが来ておるという世論が強く行われておる点につきまして、私は、この際、自民党の総裁として、かつまた内閣の首班としまして、はっきり今後の政治の行き方に対して、お尋ねをいたしたいと思うのであります。
 まず第一に、本年は選挙の年だと称せられて、地方選挙が次から次に行われました。その結果、新聞等によって発表されますところを見まするというと、非常に選挙違反が出ておる。六月二日現在におきましても、地方選挙の行われた後に摘発された件数は二万五千百七十八件、四万四千七百三十八人という膨大なる選挙違反が摘発されておるのであります。前回に比べまして、件数においては三割二分の増加、人員においては四割の増加、このように選挙違反が次から次へと出てくるということは、これは非常に日本の民主政治に対する国民の感覚が薄れてきておるのじゃないか、あるいは政治、政党に対するところの信頼の度が非常に薄れてきておるのじゃないかという点を、私は深く憂えるのでありまして、特に、このたびの参議院の選挙の結果現われて参りましたところの投票の数は、わずかに五八%という、かつてない選挙の結果であります。そうして、棄権者の数は実に二千二百万人。私はこのことを見まして、それをさらに将来の日本の国民の生活並びに政治の上に反映することを考えますると、まことにはだえにアワを生ぜざるを得ないのでありまして、総理は常に、われわれ国民に対して、民主政治の確立のためには二大政党が理想である、同時に、民主主義の確立のためにはきれいな選挙をやろう、公明な選挙をやらなければならないとーー御承知の通り、昭和二十七年以来公明選挙をうたい、かつまた政府もそれに対して一億円の支出をして、各地方自治団体その他の手を通じて、全国民に向ってこの公明選挙をうたい、そのPR運動を続けてきておるのであります。ところが、残念ながら、本年の選挙の結果を見るというと、決してきれいな選挙ではない。どこからもきれいな選挙が行われたという報告をわれわれは聞いたこともないし、新聞紙上、あるいはラジオやテレビを通じましても、今度の選挙はまことに国民の期待を裏切った選挙であるという声が非常に強い。これに対して、一大政党の総裁であり、政府の最高責任者でありますところの総理大臣は、今後日本民主政治の確立のために、また国民の信頼をつなぐためにはどういう所信をもって対処していかれるかということを、この際明確にお答えを願いたいと思うのであります。

発言情報

speech_id: 103215261X00219590703_066

発言者: 千田正

speaker_id: 27068

日付: 1959-07-03

院: 参議院

会議名: 予算委員会