小倉謙の発言 (地方行政委員会)

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○小倉説明員 ただいま両委員からの御質問でありますが、国会構内に乱入せられた。それを防ぐためにどのような警備配置、警察官の活動があったかという点と、それから現場におられた国会議員その他の指導者の者たちの言動、言辞がどうだったかというような点、それに対する処置についての御質問だと思います。
 第一点でありますが、国会の警備につきましては、私の方としては実はこういうように考えておるのであります。ああいうような数千、数万というような多数の者が国会に対しまして行動を起こすような場合には、外周においてこれを制止するという方法が一つ、それから国会構内勝周辺において構内に入られないようにこれを阻止するというのが第二、それからごく最悪の場合としてこの国会の建物自体を守る、これが第三の方法、この三つに分けて一応考えられると思うのであります。今回の事案の際にも見られましたように、非常に多数の者が旗を持ち、あるいは竹棒などを持ち、歌を歌って気勢を上げる、あるいはデモるというような状況であります場合には、どうしてもこれは外周においてこれを制止するということをいたしませんと、この構内の近くの周辺にこれらの数万というものがそのような状況で参りました際には、この構内は、ごらんの通りへいがありましても、それほどのへいでもないし、まわりはみんな飛び越えて入れるというさくでありますので、どうしてもここでは防ぎ得ないのであります。でありますから外周でこれを制止する、外周を突破されてだんだんと構内の周辺に参りました際には、やむを得ず最悪の場合を考えてこの建物を守るということよりしようがないのじゃないかこういうふうに考えておるのであります。
 当時の状況は、チャペル・センター及び人事院あるいは特許庁、この三カ所で多数の者が集まり、相当激しい状況で国会の方向に参るというようなことでありましたので、この三カ所を中心にして、そこで制止をするという方法をとったのでございます。しかしながら、その激しい行動のためにじりじりと押されまして、冒頭に御説明申し上げましたように、総理公邸付近及び衆議院の第二議員公館の付近、それからチャペル・センター、そういうような構内に相当接近した周囲まで多数の者が参ったのであります。しかもその気持は、私の方はこれは正当な請願とは思えませんけれども、集まっておる者たち、また指導をされる人の気持といいますか、言葉によれば、これも一つの請願権の行使であるというような気持、それから確かに中には、公安条例は違憲である、だからこれはやっていいんだというような気持、そういうような激しい気持が多分にあったのであります。従いまして、この構内に接近したそういうような状況において、極力警察力をもって制止するということに努めたのでありますが、先ほど申しましたように、チャペル・センターの舗道のところで百余名に上る負傷者が出、助けてくれということや、あるいは続々と倒れるというような状況、そういうような状況で、その負傷者を救出しているという間隙に乗じて突破をされたのでありますが、これに対して非常に無理な強力なる圧力を加えるという場合には、死傷者がさらに多数出るというような状況でありましたので、人事院の方向に流そうというのが、だんだん押されて正門の前に参ったわけであります。正門前には当初警察官を多数配置しておったのでありますが、総理公邸前及び衆議院第二議員会館あたりの状況が非常に激しくなり、しかも地下鉄から出てくる全学連あるいは一部の組合員等の動きも激しいということで、その方に相当数の者を急派いたしましてこれを押えた。そういうようなことで、残りました警察力をもって極力正門から入られることを阻止いたしたのでありますが、ついにこれを突破されたということになったのであります。その際の武器等の使用につきましては、私どもの判断によりまして、この際そういうような武器を用うるということは、非常な混乱を来たし、また乱闘的な状況になり、死傷者が続出するというような悲惨な状況になるということをおそれまして、極力人力をもって阻止することに努めたのであります。そういうような状況でございまして、今の正門前から入らんとする状況、そういうようなものを見まして、直ちにほとんどすべての警察官を国会の周囲に集結いたしまして、先ほど申し上げました最悪の場合この建物を守るという態勢に移ったのであります。衆参両院議長の方からも、そのころ合わせて五千名の警察官の派遣を要請されて、構内に入ったのでありますが、構内に入りました警察官は議長の指示に従うことになっておりますので、指示に従って待機をいたして備えたというような状況でございます。
 それから第二の点の、議員及びその他の指導者の方たちの言辞であります。これは相当激しい内容のものであったことは間違いないのでありますが、ただ、それが具体的にどのような言語でなされておったかということにつきましては、今日捜査中でございまして、その状況が明らかになりましてから、この事案とどのような関係があったかということにつきまして十分糾明をいたして参りたい。従いまして、その措置につきましても、その真相を明らかにした上で適正なる措置を講じたい、こう考えております。

発言情報

speech_id: 103304720X00619591201_120

発言者: 小倉謙

speaker_id: 18884

日付: 1959-12-01

院: 衆議院

会議名: 地方行政委員会