小倉謙の発言 (議院運営委員会)
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○説明員(小倉謙君) 最初といいますか、まあ三カ所に集まりましたデモ隊が国会の方向に向けて行動を起こしたのがおそらく午後三時ころだったと思います。当初非常に激しかったのは、特許庁の周辺に集まった集団でありまして、これが特許庁の両側からだんだんと国会の方向に向けて押し寄せて参ったのであります。それにさらに人事院の方に集まりました集団の中の相当数の者がこれに加わるというようなことがありまして、多数負傷者が出ましたのは、通産省前に━━これには出ておりませんが、三年町の一番地あたり、あすこらで数十名、ここに七十名と出ておりますが、これであろうと思います。これが非常に固まって負傷者が出た場所であります。それから同じく特許庁の方向から総理官邸の方に出て参りました者がグランド・ホテルの前、あるいは総理官邸の坂下、そこらで相当数出しているのであります。そうしてその集団は総理官邸付近、あるいは衆議院の第二議員会館付近、そこらまでずっと出て参ったのでありますが、午後三時四十五分ごろからだと思いますが、チャペル・センター前に集まっておりました一万余の集団が、各指揮者等の激しい演説を聞きましたあと、これから国会の方に行くのだということで激しい行動を起こしまして、警察の制止線を突破しようとして参ったのであります。チャペル・センター前は、車道の方は車を並べまして制止いたしておったのでありまするが、国会正門から見まして右側の方のチャペル寄りの歩道の付近は警察官をもって制止しておる。そこでその点に対する一万余、なかんずく前方におりました全学連あるいは労組の若い者、その他の者が非常な力でここに力を集中して参りました。あとからまた一万余の者がだんだんと押してくるというようなことで、警察官との間に激しいもみ合いとなり、そこで警察官に百名余の負傷者が出るということになったのであります。そこにありますチャペル・センター前の八十二名及び国会正門前の七十名の中のあるものはそれに当たると思うのでありますが、警察官側のみならず、デモ隊側にも相当の負傷者が出たであろうと思います。中にはチャペルの石垣に押しつけられて、助けてくれという声、あるいは歩道と車道との間にある道床といいますか、これに足を取られてひっくり返る者、その上にデモ隊、警察官が折り重なって倒れるというような事態が起こりまして、このあたりが非常に危険な状況で、そのまま放置すれば死傷者も出るというような状況であったのであります。以上であります。