議院運営委員会

1959-12-02 参議院 全129発言

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会議録情報#0
昭和三十四年十二月二日(水曜日)
   午前十時十九分開会
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  委員の異動
十二月一日委員鹿島俊雄君、北畠教真
君及び櫻井志郎君辞任につき、その補
欠として江藤智君、松村秀逸君及び鈴
木恭一君を議長において指名した。
本日委員大森創造君及び横川正市君辞
任につき、その補欠として鈴木強君及
び占部秀男君を議長において指名し
た。
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 出席者は左の通り。
   委員長     高橋進太郎君
   理事
           塩見 俊二君
           田中 茂穂君
           阿部 竹松君
           光村 甚助君
           北條 雋八君
   委員
           天埜 良吉君
           石谷 憲男君
           後藤 義隆君
           佐野  廣君
           鈴木 恭一君
           徳永 正利君
           松野 孝一君
           村上 春藏君
           占部 秀男君
           小酒井義男君
           鈴木  強君
           椿  繁夫君
           豊瀬 禎一君
           横川 正市君
           米田  勲君
           田畑 金光君
           加賀山之雄君
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   議長      松野 鶴平君
   副議長     平井 太郎君
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  政府委員
   警察庁警備局長 江口 俊男君
  事務局側
   事 務 総 長 河野 義克君
   事 務 次 長 宮坂 完孝君
   議 事 部 長 海保 勇三君
   委 員 部 長 渡辺  猛君
   委員部副部長  若江 幾造君
   記 録 部 長 岸田  実君
   警 務 部 長 佐藤 忠雄君
   庶 務 部 長 小沢 俊郎君
  法制局側
   法 制 局 長 斎藤 朔郎君
  説明員
   東京都警視総監 小倉  謙君
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  本日の会議に付した案件
○議事協議員の補欠選任に関する件
○緊急質問の取り扱いに関する件
○請願の受理締め切り期日に関する件
○十一月二十七日の国会構内乱入事件
 に関する件
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高橋進太郎#1
○委員長(高橋進太郎君) これより議院運営委員会を開会いたします。
 最初に、議事協議員の補欠選任に関する件を議題といたします。
 先般、江藤智君が一たん委員を辞任され、議事協議員に欠員を生じましたので、その補欠を選任いたすわけでございますが、先例により、割当会派推薦者を議事協議員に選任することとし、その指名を委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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高橋進太郎#2
○委員長(高橋進太郎君) 御異議ないものと認め、それでは議事協議員に江藤智君を指名いたします。
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高橋進太郎#3
○委員長(高橋進太郎君) 次に、緊急質問の取り扱いに関する件を議題といたします。
 事務総長の報告を求めます。
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河野義克#4
○事務総長(河野義克君) 岡三郎君から、黒いジェット機ロッキードU2に関する緊急質問が提出されております。所要時間は十五分でございます。
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高橋進太郎#5
○委員長(高橋進太郎君) ただいま報告がありました緊急質問を行なうことに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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高橋進太郎#6
○委員長(高橋進太郎君) 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。
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高橋進太郎#7
○委員長(高橋進太郎君) 次に、請願の受理締め切り期日に関する件を議題といたします。
 事務次長の説明を求めます。
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宮坂完孝#8
○参事(宮坂完孝君) 従来の例によりまして、会期終了日の七日前の来たる七日に請願の受理を一応締め切りたいと思います。
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高橋進太郎#9
○委員長(高橋進太郎君) 本件をただいま説明の通り決することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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高橋進太郎#10
○委員長(高橋進太郎君) 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。
 本日は、なお去る十一月二十七日の国会構内乱入事件の問題について御審議を願う予定でございますが、理事会の申し合わせにより、一たん休憩し、本会議散会後直ちに委員会を再開することにいたします。
 それでは暫時休憩いたします。
   午前十時二十一分休憩
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   午後一時十七分開会
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高橋進太郎#11
○委員長(高橋進太郎君) これより議院運営委員会を再開いたします。
 去る十一月二十七日の国会構内乱入事件に関する件を議題といたします。本件につきましては、一昨日の本委員会におきまして、事件発生の経緯、その後とられた措置等につきまして、議長その他関係者に対し質疑を行なったのでありますが、時間の関係もありまして、なお解明されぬ諸点を残したまま散会いたした次第でございますので、本日再び議題とし、御審議をお願いする次第でございます。
 なお、この際、委員長から申し上げたいのは、昨日の議運の理事会におきまして、議長からの御伝言として、事務総長から二十七日当日議長談話として発表した内容の御披露があり、特に議長が、その末項におきまして、「私は参議院議長として、かかる行動は黙過することはできない。将来かかる不祥事の発生を防止するため、適当なる措置がとらるべきものであると考える次第である。」というような点につきましての、特に事務総長を通じてのお話があったのであります。その際、理事会等におきまして、この件についても、議長のお考えとか、あるいはもし何か具体的な対策等を議長において持たれるというならば、そこらを理事会においてお聞きしたい、こういうことでございましたが、本日議運を持つことでございますので、議運において議長から御発言があることと思いまして、きのうの理事会においては、本日の議運においてその点をお伺いする、こういうことになっております。従って、この際、議長からその事務総長を通してのお話に関連いたしまして……。
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光村甚助#12
○光村甚助君 その前に、本日の議事を進める前に明らかにしたい点があるのです。と申しますのは、おとといの議院運営委員会において、政府委員の江口警備局長を呼ばれたということで、私は議運の理事の一員としてそれを知りませんでした。ところで、こういう政府委員とか、あるいはそういう人たちを呼ぶときには、一応議運の理事会で話をして呼ぶことに慣例がなっておる。大体それは理事会できめたかどうかということをただしましたところ、田中委員から、これは理事会の承認を得たのだというようなお話、小酒井委員から再質問しましたところが、奇怪なことを言うなというおしかりを受けて、私たちはどうかつされたと思っておる。それで、私は議院運営委員会の理事として、自分が午前中所用で出なくてまことに申しわけありませんと低姿勢で答弁をいたしております。あとで調べましたところ、これは理事会にかけてない。そういうことであれば、私はどうかつをされて低姿勢で答弁したということは実に心外の至りにたえません。こういうことを調査した結果、どういうことになりますか。一つ委員長からも御答弁を願いたいと思います。
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高橋進太郎#13
○委員長(高橋進太郎君) これはあとで、本日政府委員の出席を求めておりますので、それに関連して申し上げますから、最初にまず私が申し上げましたことを議長から御発言を願って、そのあとでこの問題を取り扱いたいと思います。
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阿部竹松#14
○阿部竹松君 議事進行。あとでやるにしても、政府委員にはどういう質問をなさるかわからぬけれども、二十七日のあの行動についていろいろお伺いすると思うので、今の光村委員の質問とは関係ないと思うのです。ですから、光村委員の質問に対して答えて、そして一昨日の当委民会のやりとり、当時私はおりませんでしたが、それを明確にして、それで議事進行された方がかえっていいと思います。あいまいもこにして参考人の御意見を取り上げるということとは、全然関係ないように考えます。
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高橋進太郎#15
○委員長(高橋進太郎君) 実は委員長としては、理事会であなたから問題になったという点は、議長にお話いただいたあとで、本日の政府委員の出席を御披露申し上げようと思っておったわけです。理事会で決定した政府委員の本日の出席状況と、それに関連して今の光村さんの問題は取り上げてお話しよう、こう思いますが……。
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阿部竹松#16
○阿部竹松君 その議長からお聞きするのは、私ども理事会においてきのう委員長を通じて議長まで届いたかどうかわかりませんが、議長が二十七日に声明を出されて、こういうことはいかん、将来ないようにしようではないかということで、そういう声明はけっこうであるし、まあよろしゅうございましょう。しかし、将来こういうことをなくするためにはどうしたらいいかという議長の心境をお伺いしたいというわけですから、本件ときわめて関係があるし、議長の発言もわれわれは聞きたい。しかし、光村委員の言うておることは、二十七日にたまたま田中委員の発言に発した問題だから、これは僕は簡単だと思うのです。
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高橋進太郎#17
○委員長(高橋進太郎君) それでは、今光村委員からの発言について私からお答えいたします。本日は警察庁の長官が事故がありまして、警備局長の江口君、それから警視総監の小倉君、警備部長の玉村君が出席するようになっております。なお一昨日は江口警備局長が出席しておられましたが、これは理事会終了後、自民党の田中君から事務当局の方に、自分の質問の都合があるから、従って政府委員である警備局長の出席を求めてくれ、こういう要求がありまして、警備局長の出席をしていただいたのであります。その点は一昨日の理事会におきましても、理事会において決定して、その承認のもとに警備局長の出席を願っておるような田中委員の発言は、自分の間違いであったから、それは一つ取り消す、こういうことで、安部理事も、田中理事がその点間違っておったという点を釈明せられたならば、それならそれで自分は了承しようということで、理事会としては一応これについてはケリがついた、こういう形です。
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阿部竹松#18
○阿部竹松君 ですから、その話は、たまたま田中委員の発言があったときは私がおらなかった。僕はそういう問題が起きたのは知らないけれども、しかし、あとでわが党の委員各位に聞いたところでは、実は江口警備局長を呼ぶということは理事会で決定をしておる。お前たちが言うのはおかしいではないかというようなことであったので、私はびっくりした。こういう約束はしておらぬ。田中委員が江口警備局長を呼ぶのは、たとえば事務局を通じてやったというなら、それはよろしいが、理事会できまったなどと言われては、これはわれわれとして迷惑千万でありますから、今委員長の言うた通り、それは誤りであるということであるならば、これは理解するのです。しかし、速記録はどういうことになっているか。
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高橋進太郎#19
○委員長(高橋進太郎君) これは、ただいま私が申し上げたことは速記録に載っておりますから、従って理事会のただいまの田中理事からの発言で、議運の理事会の決定によって警備局長の出席を決定されているという発言は取り消す、その点についても、なお本人からその字句について訂正したいという申し出がございましたので、従ってそれによって訂正いたすつもりであります。
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小酒井義男#20
○小酒井義男君 今阿部理事からの発言で、私ちょっと気になる点があるので、それを明確にしておきたいのですが、当日、田中理事から奇怪なことを言うなとおしかりを受けたのは私なのです。理事会のあとで田中理事から事務局に連絡があって、そして出席をしてもらったんだ、こういうことはいいが、ここで理事会できまったということを言われたことはいかんというふうに阿部君は言っておられる。そういうことはいかんですよ、やはり理事会で相談の上でないと。そうでないと、私ども社会党が勝手に通知を出してここに来てもらって、そして発言させる、あとでそれがうやむやになる。そういう危険性がありますから、私はやはり今後は、事務局は別でありますが、そうでない関係の出席を委員会に求めるときは、理事会で明確に申し合わせをした上で、これはやるということにしていただかないと、少し誤解を受けるような発言がありましたから、その点を明確にしておきたい。
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高橋進太郎#21
○委員長(高橋進太郎君) ただいまの小酒井君の御発言はごもっともでございますから、今後の運営等については、そういうふうに取り計らいたいと思います。
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椿
椿繁夫#22
○椿繁夫君 議事進行。間違いであったことがはっきりしましたので、そうかた苦しくならずに、田中委員も御出席でありますから、理事会で決定しなかったものを、理事会で決定してこういうふうにしてもらったんだ、だから黙れというような御発言があったようですが、その部分については、御本人から取り消しを明らかにしてもらったらどうでしょうか。そういうふうにして進行していただいたらいかがかと思います。
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田中茂穂#23
○田中茂穂君 今の椿君の御提案ですが、先ほど委員長からお答えがありましたように、きのうの理事会で、私からその点についてのあやまちの釈明をいたしております。従って速記録もそのように訂正されるはずでございますから、一つその点でお認め願いたいと思います。
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椿
椿繁夫#24
○椿繁夫君 理事会は重要な決定をされるところでありますけれども、本委員会のように速記がついていないのです。ですから、そこで釈明があったことはわかりますが、さらにここで、発言なさったことでありますから、この委員会の席上で、あっさりあの部分については間違いだった、取り消しますと、こういうふうに御発言なさったら、すっとスムーズにいくのではないですか。
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田中茂穂#25
○田中茂穂君 きのうの理事会で申しましたように、江口警備局長を招致したのは、自由民主党から事務局を通じてこの議運に招致したのであって理事会云々の問題は私の錯覚であって、ここで訂正をいたしたということで、この問題は御了承願いたいと思います。
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高橋進太郎#26
○委員長(高橋進太郎君) それではこの程度にいたしまして、先ほどの議長の答弁を願います。
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松野鶴平#27
○議長(松野鶴平君) ただいま委員長からお話のありました、去る十一月二十七日に私が発表いたしました談話に関して申し上げます。
 私は、当日あの暴状を前にいたしまして痛切に考えましたことは、このような事態は何としても一刻も早く排除しなければならない。と同時に、今後絶対にこのような不祥事の起こらぬようにもしなければならぬということでありました。そこで、私は早速警察当局に対し警察官の派遣を要請いたしますとともに、議長として、かかる行動は黙過することはできない。将来かかる不祥事の発生を防止するため適切な処置がとらるべきものであると考え、そういう趣旨の談話を発表いたしました次第であります。そのため具体的な処置をいかに講ずべきか、当委員会においてすみやかに御検討を願いたい、かように考える次第であります。
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阿部竹松#28
○阿部竹松君 参考人もおいで願っているようですから、議長にお尋ねするのは私はあまり時間はかけない方がいいと思うのですが、議長に一点二点お尋ねするのですが、ああいう二十七日のようなことは、われわれもけっこうなことだとは夢にも思っておりません。ただ議長がそういう心境であれば、どういうふうな方法をなされるのかということをお伺いしておくと、われわれ議運でやることにも非常に参考になるのです。たとえば、私どもは二十七日のようなことは非常にけっこうでないけれども、とにかくやはり政治がよくなければ、明治時代でも大正時代でも政治がよくなければ、あのくらいの軍国日本でもファッショ下の日本でも暴動が起こる。起こった暴動が全部これは犯罪だとは断定できない面も、私は本で読んだだけですが、あり得ると思う。ですから国会議員が、われわれの仲間が……ここに江口さんと小倉さんがおいでになっているから、二人のうちのどちらかの方に御答弁を願ってもいいのですが、われわれの仲間で、膨大な金を使って国会議員になって、うろちょろ逃げているのがいるのです。それから昼間正常に開ける国会をあくる朝になってやって、わざわざ騒いでおるというようなことになれば、これは国民が憤慨するのは当然だと思うのです。しかし私はそれによって今回の二十七日のことを正当化しようとは思いませんが、なお議長さんのことについてはなはだ恐縮ですが、党籍離脱ということで、衆議院の加藤議長さんなどは党籍を離脱してやっておられる。あなたは党籍を離脱しない。そういうもろもろの問題について、人を責める前に自分みずからが厳に戒しめなければならないと思うのです。われわれの仲間から縄付きの罪人をたくさん出しておる。これは警視庁あるいは最高裁判所の判決によらなければ罪人だということは言えないとしても、あんな国民から疑惑を招く者をわれわれの仲間の中からどんどん出しておって、そうして法律だけ作ってやらすと、作る方だけが仏作って魂入れずになりはせんかと思うのです。その点、議長は、ただ単に国会から何キロ以内に集まってはいけませんよという法律を作って事足れりとするのですか。
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松野鶴平#29
○議長(松野鶴平君) 阿部君の御質疑に対してお答えいたします。私はどういうことをしなければいかぬ、こういう意味において議長はその案を持っておるわけではない。しかし、お互いに良識ある議員として考えた場合においては、議長として、私はあのまま黙過することは、議院の体面上また責任上あのままではいかぬ、こういう意味において私の談話は発表したわけでありまして、私の談話に対しては、阿部委員も言われた通り、あれにはおそらく何人も反対せられるはずはない。議院としてはああいう不祥事はまことに遺憾だ、これに対しては今後起こらないように適切な処置をしなければならない。これに対しては考えてもらえることだと思う。ということは、いわゆる議員諸君のおのおのの責任において考えてもらうことだと思っておる。これは国民に対して私は発表すべきだと思ってやったのです。
 それから、この具体的な案をいかにするか、こういうわけでありますけれども、これは議長の職務は議長の職務ですけれども、こういう問題は、議員諸君のお考えによって処置は講ぜらるべきであるから、議長はかかる案を持っている、こういうことを議長が示すべきものでは私はないと思う。それはそのときの実情に照らして、いかにすればああいう陳情が議院に押しかけて来ないように、神聖な議場を汚さないように、国民に安心を与える方法は、おのずから皆さんによってこれは研究してもらうべき問題だ。これには、参議院においては議院運営委員会を中心にして、すべてのことが討議研究、結論を得て、そうして議院の運営を全からしめるというのが、私の心からなる真意であります。で、そういう意味において、私は、こうすることによってああいう問題が再び起こらない、こういうことは、私みずからの案は、かりに個人としてはあっても、議長としては自分がまだ示すべきものじゃない。皆さんが示せとおっしゃるならばそのときの問題だけれども、これは皆さんが御研究下されば、おのずから適切な案が出るものと考えております。
 それから党籍の問題を例に言われたけれども、これは党籍の問題とは別です。私が党籍を持っておったからあの問題が起きたのじゃない。それで、衆議院における加藤、正木の両議員は党籍を離脱している。けれども問題は要するに起きた。これは外部がしたのです。党籍の問題はおのずから別です。私が党籍を持っているからこの不祥事が起きたというようなことに、まさかこれにくっつけちゃおられないだろうと思うけれども、その問題は私ははっきり別だ、こういうことを申し上げます。
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