小倉謙の発言 (議院運営委員会)
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○説明員(小倉謙君) 最初にデモ隊の方の動員数の点でありますが、これは従来これと同じような計画、行動が何回もあるわけでありまして、その際に、たとえば五万という動員計画の場合には大体一万なり何なりという、計画は五万であるけれども、実際に集まるのは一万五千であろうという、大体まあ割り当てて動員されるわけですから、割り当てられた中で、ほんとうに割当通りいくところと、五百人割り当てられたけれども百人ぐらいにしておこうというようなところと、いろいろあるわけであります。そういうような従来の統計的の数字といいますか、一つの基準があるわけであります。従いまして、七万五千の動員計画を立てられたけれども、大体二万前後ではないだろうかというような判断をしたのであります。実際に集まりましたのは二万四千幾らでありまして、三、四千名われわれの判断よりも多い数が集まったのでありますが、まあこれは甘いといえば甘いかもしれませんが、その程度の見込み違いは場合によればあり得るということは申し上げていいと思います。それから私ども今から考えて、いろいろ検討しておりますが、その激しさというものが、私どもの考えておった以上のものがあったという点は、そういう感じを痛切に持つわけであります。けが人が双方、ことに警察官に総数三百何十名のけが人が出ておりますが、そういうような状況から見まして、非常に抵抗が激しかった、行動が激しかったということであります。
それから待機の問題ですが、この国会周辺の警備に五千名当てましたうちの三千五百名程度のものを第一線の━━第一線といいますか、直接接触する面の警備に当てまして、千数百名というものはこの国会の近くに、待機といいますか、待機的な形で配置をしておったので、これが特許庁の方がだんだん出て来る。あるいは人事院の方に集まった者が、その中から相当の集団がよその方に回りまして出て来るというようなことで、逐次その中から出していく、少数でありますが。それから前にも申し上げましたように、その者たちが総理官邸の所に出て来る。衆議院の第二議員会館の所にずっと出て来る。それから地下鉄からごっそり出て来る。これを規制するというようなことで、その待機的に配置しておりました者の中からその方に急派しなければならぬ、こういうふうな状況であったのであります。それから五千名の警察官のほかに約三千名の警察官を自署待機、それぞれの所属で待機させました。それから本庁に警察官がおりますので、これも何かの場合ということで待機さしておったのであります。その後の運用につきましては、国会周辺の状況が相当険悪になって参りましたので、直ちに集結応援の指令を出したのでありますが、しかしその途中において正門を突破された。これが実情でございます。
それからもう一つ、つけ加えて申し上げておきたいことは、当日は全国的な統一行動でありまして、東京都内におきましても、国会周辺に対する陳情、請願デモ行動だけでなくて、それぞれの地域においてやはり同じような、同じといいますか、いろいろな計画がある。たとえば何組合ですか、こういうような計画をもってどこどこの役所に押しかける、こういうようなその他の地域における警備事情もあったわけでございまして、そういう面も実はあわせてお含みおきいただきたいと思いますが、まあ結果的にああいうことになりましたのは、まことに私どもといたしましても遺憾に存じておりますが、いろいろ総合的に考えながら配置をいたしたようなわけでございます。