西郷吉之助の発言 (地方行政委員会)

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○西郷吉之助君 ただいま議題になりました、先般の二十七日におけるデモ隊が国会構内に乱入いたしました事件について、若干その他の問題について関連質問をして参りたいと思いますが、今日までいろいろこの問題について論議をかわされ、政府関係当局も意見の開陳をやっておられまするが、ここではっきり伺っておきたいのは、今回のこの安保条約阻止のデモ隊の行動というものが、従来と変わりまして、請願形式のデモ行為を展開したと、さらに人数等も多かったが、チャペル・センター前に本部を置いて、社会党書記長の淺沼君が総指揮者というような立場に立って、請願デモ行為の指揮をとられたわけでありまするが、こういう請願というのは、もちろん憲法に保障された国民の権利であるけれども、請願は、言うまでもなく、平穏に行なわなければならないわけであり、しかも、ああいう多人数の動員の際に演説をし、しかも、警察官が国会の正門を警備しておるのに、こういうような非常な盛り上がった激しい空気の中で、淺沼総指揮者が請願であるというので正門を開かして、それが動機となって、全学連を初め非常に気負い立った団体が国会構内に乱入したわけでありまするが、私は、かかる雰囲気の中で、請願はほかに平素行なっておる方式はいくらでもあるが、ああいうふうな多人数の非常に激しい空気の中で正門を開いたために、それが今回の不祥事の直接原因をなしたと思うが、もちろん、こういう行為は、警察当局も今回までいろいろ意見を言われておりまするが、この際明確に伺っておきたいと思うが、これは、現行法やあるいは条例等に関連して、こういう請願形式によるデモ行為は違法であるというふうに意見を開陳されておりまするが、あらためて伺いたいのでありますが、本日は、国家公安委員長が所用のために御出席になっておりませんので、まことに私は遺憾に思いますが、御不幸その他のためでありますから、やむを得ないと思いまして、警察庁長官、また、法務大臣等も後刻見えると思いますので、御意見を伺いたいと思いまするが、今後も、第九次のデモ行為等もあるし、この二十七日に非常な不祥事件を起こした中核をなした全学連等の行動を新聞で見ておりますると、何ら反省することもなく、まことに遺憾にも理性を失って、まるで英雄気取りでやっておるというふうに思われて、私はまことに遺憾に思うのであります。国会は、言うまでもなく、国権の最高機関で、しかも、平穏裏に公正に国政の審議をしなければならぬが、どうも最近反対運動が非常に多数で国会を包囲したりして、国会に対して威圧を加えるというような傾向が顕著であって、まことに遺憾に思うのでありまするが、たまたま今回請願形式をとったために、これが直接の原因をなして国会構内に乱入した。私もあれも見ておりましたが、かかることはめったにないことだし、こういうふうなことが今後もしばしば行なわれるということになりますると、法治国家としてまことに国家の威信にもかかわるし、また、労組その他の団体のデモ行為というものも、あくまでもやはり合法的なものでなければならぬ。言うまでもないことでありまするが、こういう事態が起きましたので、あらためてきょうは国家公安委員長の意見を正式に求めたいけれども、おられませんので、警察庁長官に、こういう行為をどういうふうに考えておられるか。また、いろいろ今日まで新聞などを見ますると、淺沼書記長その他両院の議員等もこの際参画しておったようでありまするが、そういう方々につきましても、明確にわかっておられれば、御説明を願いたいと思います。

発言情報

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発言者: 西郷吉之助

speaker_id: 24390

日付: 1959-12-08

院: 参議院

会議名: 地方行政委員会