柏村信雄の発言 (地方行政委員会)
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○政府委員(柏村信雄君) 去る二十七日、ただいまお話のように、請願の形式による大衆のデモ行為が行なわれたわけでございまして、一部不穏な情報も警視庁としてキャッチいたしておりましたので、従来にない厚い警戒警備態勢をとったのでございますが、非常な多数のデモ隊のため、また、一部非常に先鋭な分子の過激な行動のために、警戒線が突破されまして、国会へ多数の者が乱入したという事態を起こしましたことにつきましては、私ども非常に遺憾なことに存じておるのでございます。ただいまお話のように、かりに請願なり陳情なりの形式をとるにしましても、国民に認められておりまする重要な請願権というものは、当然これは尊重をしなければならないものでございますが、憲法にも示してありますように、平穏に行なわれなければならないというふうに考えられる次第でありまして、どういう形式をとろうと、ああいうデモの形をとってこれを行なうということは、それ自体都の公安条例に違反する行為であるというふうに考えるわけでございます。また、国会当局におきましても、ああいうふうな多数の威力を背景としたような不穏な請願というものは受け付けない、代表二、三十名というものであればこれを受けるという態度をとっておりまして、その点につきましては、警視庁もよく国会と連絡をとって措置をいたすようにいたしておったわけでございます。なお、あの国会の構外におきまするデモ行為自体が違法であるということは、ただいま申し上げましたけれども、当日の事件というものは、その構外における多衆のデモと、さらに、それに引き続いて起こりました乱入事件と、これを法律的にはやはり分けて考えるべきではなかろうかと思うのであります。淺沼書記長その他の方に対しまする責任問題というようなことにつきましても、今回の事件につきましては、事が重大であるだけに、警視庁としましても、十分に責任の所在というものを追及する態度をもってただいま調査を進めておる段階でございまして、ただ問題を、入ったことあるいはその直後に大ぜい乱入したということだけをもって論ずべき問題ではなくて、全体を十分に検討した上で結論を出すことになろうかと思います。従いまして、目下そういう点では警視庁において検討をされている問題と思いますので、具体的には、私からお答え申し上げる限りでないというふうに申し上げるしかないと思います。