栗山良夫の発言 (風水害対策特別委員会)
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○栗山良夫君 私は過ぎたことはやむを得ませんが、いずれ総理にもお尋ねする機会がありましょうから、こういう点は将来のやはりいろいろな災害防止に対する計画を立てられる上において、今度の災害を貴重なる体験として生かしてもらわなければなりませんから、そういう意味で私が申し上げておるわけです。
第二に、もう一つ今度の場合で、非常に順調にいきそうに見えていかなかったことは、仮堤防の締め切り工事であったと思います。その締め切り工事がなぜらまくいかなかったということは、建設省として、これは運輸省も同じことでありますが、締め切り工事のやり方について、工事の基準というか、工法というか、そういうものが研究されて建設省としてはお持ちになっておるでしょう。私は自衛隊が出動されるというので、非常に地元は感謝いたしましたが、自衛隊もやはりこういう堤防の締め切り工事の基準なりというのは御存じない。だからそういうことは、いろいろ探りでやってみましては、いい方法を発見していくということに、結果においてなってしまったのではないか。しかしこのことは、私はもうあの災害の起きたあくる日にすぐ申したのでありますが、二十八年度の災害のときに、愛知県の三河方面の海岸が切れたときに、同じことを繰り返したのであります。干拓地の堤防が全部切れてしまって手がつかぬ。どうするかということでやったあげく、結局最後にはサンド・ポンプを持ってきて砂をためて、そしてくい打ちをやり、かますを入れるよりほかしょうがないということで成功したわけです。そういう二十八年度の貴重な経験というものが生かされていない。それは建設省の中の何人かは御存じであったかもしれませんが、二十八年度災害の貴重な経験というものが、建設省を通して末端の全職員あるいはまた関係の土建業者、あるいは自衛隊、そういうところへ広く徹底していなかった、こういう工合に私は考えるのであります。その点については十分徹底をしておったとお考えになりますか。施工法について、また徹底に対して、若干遺憾な点があったとお考えになるか、この点を伺っておきたい。