岸信介の発言 (風水害対策特別委員会)

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○国務大臣(岸信介君) 今回の、特に伊勢湾台風によって非常な被害を受けました。まことに遺憾にたえないところであります。また年々歳々こういう災害を繰り返しておるという実情から考えまして、この災害に対する考え方をはっきりときめて強力にこれが推進をしなければならぬ。第一はこの考え方は二つあると思います。現に生じておる災害を受けた事実に対してできるだけ早く現状を回復し、同時に将来に対してその地域に再びかかることのないような改良等を加えた施設をして、そうして民生の安定をはからなければならぬということは当然考えなければならぬ。しかしながら災害が起こって、それに対してそらした復旧なり復興の処置をとるというだけでは足りないのでありまして、どうしても予防的な措置を講ぜなければならぬ。すなわち今回の体験にもかんがみまして、治山治水、防潮、あらゆる面の点からこの日本の国土全体に対する予防の措置を講じなければならぬ。その際はさらに台風そのものの科学的な研究、またこれに対する画期的た措置等もあわせて総合的な根本対策を立てて、将来に向かって日本国土のどこにもそういう災害が起こらないような予防措置を講ずる、この二つのことを考えなければならぬと思う。今回この臨時国会におきましては、言うまでもなく主として前者、すなわち現在起こっておる被害に対してこれを早く復旧し、またその地域を将来再びかかることのないような方法によってこれを復旧して、民生の安定に処したいというので補正予算及び特別措置を御審議を願った、こういうわけでございまして、根本の問題につきましては、通常国会に十分に一つわれわれとしては総合的な、また科学的な案を立てて将来に処したい、かように考えております。

発言情報

speech_id: 103315056X01919591127_013

発言者: 岸信介

speaker_id: 6788

日付: 1959-11-27

院: 参議院

会議名: 風水害対策特別委員会